後鼻漏による症状を鼻うがいで解消!適切な洗浄回数と正しい3つの方法

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鼻の疾患である後鼻漏は、鼻や喉に違和感や不快感を感じさせるため、すぐにでも解消して、快適な生活を過ごしたいですよね。後鼻漏は、健康な方でも生じる生理的なもので、病気ではないため症状に気づきにくいこともあり、放置してしまうと慢性的な症状に悪化する場合も考えられます。

そんな後鼻漏の予防におすすめなセルフケアの一つである鼻うがいを、生活の中に取り入れ繰り返し行うことで、鼻の中をきれいに洗い流し、後鼻漏の症状だけでなく、ストレスや不快感も解消できます。

本記事では、後鼻漏でお悩みの方のために、鼻を傷つけないための適度な鼻うがいの回数と効果的なタイミング、痛みを生じないための鼻うがいの正しいやり方についてご紹介します。

後鼻漏の症状について

喉に流れる鼻水の粘り気が強くなったり、痰がべったりと付着し、喉に違和感や不快感を感じる後鼻漏。1日に喉に流れる鼻水の量は健康な方でも0.6〜2リットルほどありますが、後鼻漏が悪化することで鼻や喉に炎症を起こしたり、日常生活を快適に過ごせなくなってしまうこともあります。

後鼻漏の悩みを解決するためにも、治療に移る前に後鼻漏について、きちんと理解したうえで改善できるようにしましょう。

はじめに、後鼻漏の症状・原因・効果的なセルフケアについてご紹介します。

後鼻漏の症状と原因

鼻水が喉に流れ落ち、飲み込んでいる症状を後鼻漏と言います。

後鼻漏は、誰でもある程度の鼻水が喉に流れる生理的現象です。鼻水がサラサラの時は、後鼻漏が気になることはありませんが、鼻水の分泌量が増加したり、粘着性が強くなると喉に不快感を感じたり、下記のような症状を引き起こします。

  • 鼻水が喉に下がる
  • 痰がからむ
  • 痰の吐き出し
  • 咳き込みや咳払い
  • 喉の異物感・詰まり感

後鼻漏は上記のような症状に治まらず、重症化するとさらに不快感が増し、食事や睡眠などの日常生活に支障をきたす恐れもあります。

後鼻漏の原因になる疾患は、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・上咽頭炎・かぜ症候群などが挙げられます。後鼻漏は、喉の違和感として自覚されることが多いですが、鼻の中の構造により、鼻水が喉の奥へと流れ込むことが原因なので、後鼻漏になる発端は鼻にあるわけです。

後鼻漏に効果的なセルフケア

後鼻漏の症状や重度によって治療法は異なるため、後鼻漏による違和感や不快感を感じている人は、一度耳鼻科で診断を受ける必要があります。

耳鼻科などで行われる後鼻漏の主な治療法は、抗生物質や抗アレルギー性鼻炎などの効き目の強い飲み薬や、霧状の薬液を鼻や口から吸入するネブライザー治療などがあります。

後鼻漏の改善には、通院して行う治療に加えて、効果的なセルフケアが欠かせません。日常生活でセルフケアを意識することが、後鼻漏の不快感を軽減させることに繋がります。

  • 湿度を40%以上に保ち、鼻や喉の粘膜の乾燥を防ぐ
  • 体が冷えないようにする
  • 平均して6時間以上の睡眠を取る
  • 鼻呼吸をする
  • 鼻うがいをする

特に後鼻漏に効果的なのが鼻うがいです。鼻うがい専用の洗浄器と洗浄液のもとを使って鼻を洗浄する方法で、市販されている鼻洗浄用品を活用することで、鼻水以外にも、花粉症やハウスダストなどを綺麗に洗い流すことができます。

また、鼻うがいは、鼻の中だけでなく、鼻から喉にかけて洗浄することができ、後鼻漏が原因でもある副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎になることを防ぐ効果があります。

鼻うがいの適度な回数とタイミング

後鼻漏の症状を解消するためには、毎日鼻うがいを繰り返し行っていく必要がありますが、過度に行ってしまうと鼻の中を傷つけてしまいます。適度な回数と効果的なタイミングで鼻うがいを行うことがとても大切です。

ここでは、鼻うがいの適度な回数と、おすすめの洗浄のタイミングをご紹介します。

1日に行う鼻の洗浄は2回程度

1日に行う鼻うがいの適度な回数は2回程度にしましょう。

鼻うがいは、鼻の入り口から鼻の奥にある咽頭部分も洗浄できるため、後鼻漏や粘膜に付着している細菌やウイルスを洗い流し、後鼻漏の症状や感染の対策として効果が期待できます。

しかし、鼻の奥の粘膜はとても繊細なため、1日の鼻うがいの頻度を多くすることで、粘膜を傷つけてしまうリスクが高くなります。

また、洗浄液が耳に入る可能性も高くなり、中耳炎になる恐れもあるため、鼻うがいの回数を過度に増やすことは避けましょう。

鼻うがいを行うおすすめのタイミング

後鼻漏の症状を解消させるためにも、鼻うがいを行うタイミングを調節することも大切です。

過度な鼻の洗浄は粘膜を傷つける恐れがあるため、1日に2回の鼻うがいをベストなタイミングで行うことで効果的な洗浄ができます。

鼻うがいを行うタイミングは、夜の就寝前と、朝の起床後がおすすめです。

就寝前

1日の生活の中で、鼻の中にゴミや汚れ、咽頭部分に細菌やウイルスが付着します。

後鼻漏のように鼻水が作り続けられ、喉に流れ落ちるような症状も、時間が経過すると粘着性を持つようになり、鼻の奥や喉に張り付き不快感を感じます。

就寝前に鼻うがいを行うことで、1日で鼻の中や喉に溜まった・花粉・鼻水・ウイルスをきれいに洗い流し、清潔な状態で睡眠に入れるため、深い眠りにつけます。

鼻づまりなどで、寝つきの悪い方も睡眠の質を向上できるため、就寝前の鼻うがいは効果が期待できます。

起床後

後鼻漏のように鼻水が喉に流れる症状は、起きている時だけでなく寝ている時も常に鼻水は作り続けられ喉に流れています。

また、鼻に炎症をお持ちの方は、炎症性の物質も鼻水に含まれた状態で喉に流れてしまうため、痛みなどの症状が喉にまで広がる可能性があります。

朝、起床したタイミングで鼻うがいを行うことで、寝ている間に鼻や喉に溜まった鼻水や気管に付着した粘着性のある鼻水も洗い流し、スッキリと目覚めの良い朝を迎えられます。

正しい鼻うがいのやり方

鼻うがいは、慣れるまでは鼻の奥に少し痛みを感じたり、むせてしまうこともありますが、正しいやり方をすることで、後鼻漏の症状もスッキリして、気持ち良さを感じます。

ここでは、正しい鼻うがいのやり方と、鼻うがい中の注意点についてご説明します。是非、参考にしてください。

中耳炎にならない鼻洗浄

鼻うがいは、鼻の中に洗浄液を流し込み、鼻水や鼻の奥に付着している細菌とウイルスを洗う流すことができます。鼻うがいは間違ったやり方をしてしまうことで、中耳炎になる恐れがありますが、正しいやり方をすれば安全な鼻うがいを行えます。

鼻うがいをするときは、以下のようなやり方で行いましょう。

  • 斜め下を向くように前かがみになり、「えー」と声を出しながら洗浄水を鼻の中に流し込む
  • 鼻の中を洗浄中に唾を飲み込まない
  • 洗浄液を流し込む水圧も、痛みを感じない適度な力加減で行う

声を出しながら片方の鼻の穴から洗浄液を流し込み、反対側の鼻の穴から出すことで、鼻の奥に位置する上咽頭もきれいになります。鼻うがい中に、大きく顔を上げたり、唾を飲み込むと洗浄液が耳管に入り込み中耳炎を起こすことがあるため注意が必要です。

鼻の中に流し込む洗浄液を勢いよく注入すると、粘膜を傷つけることがあるため、水圧にも注意です。

上記の正しい鼻うがいのやり方を守りながら、鼻の洗浄を行っていきましょう。

洗浄したあとに鼻をかまない

洗浄液が、鼻の中から全部流れきれず、少量の洗浄液が鼻腔に残ることがあります。洗浄液が鼻の中に残ってしまった場合は、以下のような対応をとりましょう。

  • ティッシュや柔らかい生地のタオルなどで吸い取る
  • 優しく鼻をかむ程度で洗浄液を取り出す

鼻うがいをした後に、鼻を強くかむことで洗浄液が耳管に入り込み、中耳炎になる恐れがあるため注意が必要です。鼻をかむ前に、先にティッシュやタオルで丁寧に鼻の中を拭き取ることをおすすめします。拭き取った後でも、気になる方は優しく鼻をかんで、鼻の中に洗浄液が残っていないか確認してみましょう。

鼻洗浄器具を使い洗浄液のもとや生理食塩水で洗浄する

一般的なイメージとして鼻うがいは、痛みを感じてしまうような印象をお持ちの方が多いようですが、鼻うがいを行うときは、鼻洗浄器具と市販されている洗浄液のもとや、自分で作れる食塩水を使うことで、痛みを感じず鼻の奥まで洗浄ができます。

市販されている鼻洗浄器具と洗浄液のもとは、一緒に購入すると、すぐに始めることができ、種類も豊富なため用途に合わせて揃えるとよいでしょう。

自分で洗浄液である食塩水を作るときは、正しいレシピがありますので、以下を参考に作るようにしてください。

  • 水300ccを一度沸騰させる
  • 沸騰させた水を体温に近い温度まで下げる
  • 食塩2.7g(0.9%)を入れて溶かす

水は殺菌するため必ず沸騰させ使用します。食塩水は、体液と同じ塩分濃度にするために、使用する水の量に対し0.9%の食塩を用意します。真水を使うとツンとした痛みを感じ、水道水は雑菌の繁殖リスクがあるためおすすめできません。

一度に鼻の洗浄に必要な洗浄液の量は200〜300ccのため、上記のレシピで作ると適量で、使用量を増やすと鼻の粘膜を痛めることに繋がるため逆効果です。

まとめ

後鼻漏の症状を解消できる鼻うがいについて、適度な回数と効果的なタイミング、鼻うがいの正しいやり方についてご紹介しました。

鼻うがいを繰り返すことは、後鼻漏の症状を解消しながら、鼻の奥に付着している細菌やウイルスも一緒に洗い流すことのできるおすすめの予防です。インフルエンザや新型コロナウイルスのような病気からも感染を防ぐことができ、アレルギー性鼻炎にも効果があります。

痛いイメージのある鼻うがいも、鼻洗浄器具と洗浄液を使い、正しい洗浄方法を行えば痛みを感じず、スッキリした気持ちいい鼻のケアができます。

後鼻漏でお悩みの方も、花粉やウイルス対策として予防を取り入れようと考えている方も、是非、鼻うがいを生活に取り入れてみてください。