急性副鼻腔炎の症状を緩和できる市販薬と早期治療の重要性

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風邪の症状である鼻水や鼻づまりを放っておくと、急性副鼻腔炎という鼻の疾患を併発している可能性があります。

急性副鼻腔炎と風邪の症状は非常に似ているため、急性副鼻腔炎の発症に気づくのが遅くなってしまうことがあります。急性副鼻腔炎を放置していると、症状が悪化し治りにくくなるなどの悪循環に陥ることもあります。

この記事では、急性副鼻腔炎の早期治療の重要性、具体的な治療法、症状を緩和できる市販薬についてご紹介します。

急性副鼻腔炎の疑いがある方、既に急性副鼻腔炎を発症しており症状を緩和させる市販薬を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

急性副鼻腔炎とは?

急性副鼻腔炎とは
急性副鼻腔炎とは、鼻の病気のひとつです。急性副鼻腔炎はあまり認知されていないため、症状や原因を知らない方も多いのではないでしょうか?

急性副鼻腔炎は、風邪や花粉症のアレルギー性鼻炎がきっかけで発症することが多い誰でも引き起こす可能性がある鼻の病気です。

そんな急性副鼻腔炎について正しい情報を知っていないと、症状が現れていても病気になっていることに気がつけなかったり、症状を悪化させてしまう恐れがあります。

はじめに、急性副鼻腔炎とはどのような病気なのか、なぜ早期治療が大切なのか詳しくご説明します。

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は「副鼻腔炎」と呼ばれる病気の一種です。

鼻腔(鼻の中)の「副鼻腔」という箇所がウイルスや細菌により炎症が起き、鼻と副鼻腔を繋いでいる「自然口」という通路が粘膜の腫れにより、副鼻腔に膿や鼻水が溜まってしまう病気のことです。

発症してからの期間により「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」の2つに診断が分かれます。

「急性副鼻腔炎」は、副鼻腔炎を併発してから間もない状態で、自然力で治癒が望める、比較的症状が軽い状態のことを指します。その症状が完治せず、3ヶ月以上続いている状態を「慢性副鼻腔炎」と診断されます。

2つの副鼻腔炎の症状の違い

急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎は、症状が現れてからの期間でも診断が異なりますが、引き起こす原因や症状に違いがあります。

急性副鼻腔炎は、主に副鼻腔が風邪などのウイルスや細菌に感染することで鼻の粘膜に炎症が起きることが原因です。炎症の腫れが原因で副鼻腔の圧力がかかるため、痛みを伴う場合があります。

慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎による鼻の粘膜の炎症が原因で、鼻の中に溜まっている膿や異物がうまく排出ができないことで引き起こります。常に膿が溜まる悪循環に陥った状態で、ひどい場合だと匂いがわからなくなったり、睡眠障害など日常生活に支障をきたすこともあります。

また、慢性副鼻腔炎は、風邪やアレルギー性鼻炎と類似点が多いため気づかれずに放置されてしまうことが多くあります。

早期治療の重要性

重症度によりますが、急性副鼻腔炎は早期に正しい治療を行えば1〜2週間程度で完治することができます。しかし、慢性副鼻腔炎の治療は完治するまでに苦戦することが多くあります。

急性副鼻腔炎を悪化させてしまうと、副鼻腔炎の原因を取り除く手術治療のために通院や入院することもあります。手術後も根気づよく治療を継続する必要があるため、時間やお金を必要としたり、心身ともにエネルギーを浪費することになります。

風邪やアレルギー性鼻炎の症状に似ているので気づかれにくい副鼻腔炎ですが、急性副鼻腔炎の症状には鼻腔に痛みを伴うことがあるため、痛みがある場合は医療機関などで受診して検査しましょう。

急性副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎の治療法

急性副鼻腔炎は、1〜2週間程度で自然治癒することもありますが、主に薬を服用することで治すことができます。他にも急性副鼻腔炎の主な治療法をご紹介します。

重症度など個人差がありますが、放置しているとおおよそ3ヶ月で慢性副鼻腔炎に移行することも考えられます。その前に完治させるためにも下記の治療法をぜひ、参考にしてみてください。

それでは、さっそくご紹介します。

薬物療法

急性副鼻腔炎の場合は、抗生物質や炎症を抑える抗菌薬を1週間ほど服用する薬物治療が主流です。

抗菌薬を服用することにより、炎症の原因である細菌の増殖を抑えたり、殺菌することができます。

慢性副鼻腔炎の場合には、また違う薬物が治療に使用されます。

  • 経口ステロイド(飲み薬)
  • 生物学的製剤(注射薬)
  • 鼻噴霧用ステロイド(点鼻薬)

特に発症してから間もない急性副鼻腔炎は、早い段階で薬物治療に取りかかれば、薬物治療のみで完治させることができます。

処置・局所治療

医療機関では、ネブライザー治療・鼻処置・副鼻腔洗浄の3つの治療法が採用されることがあります。

  • ネブライザー治療…抗生物質などの薬を専用の機器により超音波で細かく霧状にして放出し、その蒸気を鼻から吸い込むことにより副鼻腔まで薬を届ける治療法
  • 鼻処置…麻酔や血管収縮薬を使用することで鼻の中の粘膜の腫れを抑え、鼻水を吸引して鼻の通りをよくする方法
  • 副鼻腔洗浄…鼻の中に麻酔をしたのち、頬の骨の裏側にある上顎洞に針を刺し、生理食塩水で副鼻腔内を洗浄する

副鼻腔洗浄に使う生理食塩水は、主に、ひどい腫れや痛みを伴う場合に使用されます。

鼻うがい

専用の鼻洗浄器と洗浄液のもとを使い、鼻の中を直接洗い流す鼻うがい。

鼻うがいでは、急性副鼻腔炎の原因である風邪のウイルス・細菌・花粉症などのアレルギー物質を綺麗に洗浄することができます。

  1. 鼻洗浄器に洗浄液のもとを200〜300ml用意する
  2. 洗浄器を直接鼻の穴に添え、声を出しながら流し込む
  3. 洗浄液のもとを流し込んだ反対側の鼻から出す
  4. 反対の鼻も、同様に行う

副鼻腔炎の症状がつらいときに、鼻うがいを行うことで鼻の中の違和感やつまり感などの鼻の不調を解消し、鼻通りを良くします。

急性副鼻腔炎の場合は、鼻うがいの治療で副鼻腔炎を完治させる症例も少なくありません。

鼻うがいは、気軽に自宅で行うことができるため、忙しく医療機関に行けない方には特におすすめの治療法です。

急性副鼻腔炎を緩和する市販薬

急性副鼻腔炎 市販薬

先ほどご紹介したように、副鼻腔炎を治すためには、症状が現れ始めた直後の早い段階で治療することが大切です。しかし、医療機関で自分の症状に合った治療を行っていても、つらい症状が続き、悩まされることもあると思います。

そんなときは、市販薬を上手に活用し、症状を緩和させましょう。最後に急性副鼻腔炎の症状を緩和させる市販薬をご紹介します。

医療機関での治療を行っているけど、つらい症状をどうにかしたい方や急性副鼻腔炎に効果がある市販薬を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

点鼻薬

アレルギーによって急性副鼻腔炎を引き起こしていたら「点鼻薬」がおすすめです。

点鼻薬は、対症療法のため、アレルギーなどの原因を直接取り除くものではありませんが、市販の点鼻薬を使用すると、つらい副鼻腔炎の症状が一時的に改善されます。そのため点鼻薬は、副鼻腔炎を発症している方が持参しておきたい治療薬のひとつです。

しかし、点鼻薬は使い続けると効き目が薄くなったり、かえって鼻づまりを悪化させる恐れがあります。

下記のような酷い症状を緩和させたいときに、点鼻薬の効果が実感できるよう、点鼻薬を使用するタイミングを考え、長期間の使用は控えるようにしましょう。

  • 症状が特にひどい場合
  • 鼻づまりが原因で眠れない場合
  • つらい症状で日常生活に支障が出ている場合

市販の点鼻薬を購入するときは専門医や薬剤師に相談し、上手に活用しましょう。

漢方薬

副鼻腔炎の治療薬として「漢方薬」も有効です。

漢方薬とは、生薬の種類・量を工夫し組み合わせ、長い歴史の中で薬としても確立されたものです。副鼻腔炎の治療に効果がある漢方薬がいくつかありますが、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎でも、効果を発揮する漢方薬が異なります。

急性副鼻腔炎には、抗生物質と同じような作用がある「連翹(レンギョウ)」が含まれている下記のような漢方薬がおすすめです。

  • 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)
  • 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
  • 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)

つらい症状を解消したいけど、薬物アレルギーや副鼻腔炎の合併症を持っているという方でも漢方薬は服用できる利点があります。

まとめ

副鼻腔炎の基本情報と早期治療の重要性、主な治療法と症状を緩和させる市販薬をご紹介しましたが、参考になりましたか?

急性副鼻腔炎は、風邪やアレルギー性鼻炎が原因で鼻の粘膜の腫れや痛みを伴います。副鼻腔炎は風邪や花粉症との判別がつきにくいので痛みが出る場合は副鼻腔炎を発症している可能性があります。症状が悪化すると、慢性副鼻腔炎になり治りにくくなるなどの悪循環に陥る可能性があるため、ベストなタイミングで正しい治療を行いましょう。

急性副鼻腔炎という軽症の時期は完治がしやすい状態です。正しい治療法を取り入れ、その中でも自宅などの医療機関以外で行うことができる「鼻うがい」は、副鼻腔炎の原因であるウイルスや細菌を綺麗に洗い流し、副鼻腔炎の予防にも効果的ですので、再発や悪化を防ぐことができます。

市販されている点鼻薬や漢方薬は、症状や自分の体との相性も大切です。どんな市販薬で自分に合っているのかどうかは、身近にあるドラックストアの専門医や薬剤師さんに相談し、上手に活用していきましょう。

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