鼻うがいの5つの効果とおすすめ鼻洗浄用品の紹介

鼻のセルフケアのひとつである「鼻うがい」。鼻うがいをまだ行ったことがない人は、「痛そう」「難しそう」などのイメージをもたれている方が多いのではないでしょうか?

鼻うがいは、自分にあった鼻洗浄器と洗浄液のもとを用いて、日々の生活に習慣として取り入れることで、さまざまな効果が期待できます。また習慣にするためには、自分にあった洗浄器を選ぶことが大切です。

この記事では、鼻うがいの5つの効果とおすすめの鼻洗浄用品をご紹介します。鼻うがいにどのような効果があるのを知りたい、おすすめの洗浄器が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください

鼻うがいの5つの効果

鼻うがい 5つの効果

鼻うがい専用の鼻洗浄器や洗浄液のもとなどの洗浄用品を使い、鼻の中を綺麗に洗浄する鼻うがい。

鼻の不調時や、鼻水や鼻づまりなどがもたらす疾患の治療などで取り入れられるセルフケアのひとつですが、鼻うがいを習慣にすることで嬉しい効果があるのはご存じでしょうか?

はじめに、鼻うがいがもたらす効果についてご紹介していきます。

風邪やウイルス性の感染予防

鼻うがいを行うと、風邪やウイルスなどの感染症の予防をすることができます。

細菌やウイルスは、体内に入る前に鼻の粘膜に付着します。体内にウイルスを取り込む前に、鼻うがいでウイルスが付着した鼻の粘膜を洗い流すことで、感染を防ぐことができます。

一般的な風邪だけではなく、2020年世界で大流行した新型コロナウイルスの原因である「コロナウイルス」や「インフルエンザウイルス」などの予防にも効果的です。

通常の喉うがいでは、風邪やウイルスが付着しやすい鼻の奥の「上咽頭」まで洗い流すことは難しいと言われていますが、鼻うがいでは上咽頭までしっかり洗浄できます。また、鼻の粘膜や喉に潤いをもたらすことで、鼻腔内の乾燥を防ぐこともできます。

花粉症やアレルギー対策

アレルギーの原因になる花粉・黄砂・ホコリ・ハウスダストの多くは、鼻の粘膜に付着するだけでは、体がすぐにアレルギー反応を引き起こすわけではありません。アレルギー反応を引き起こす物質が体内に侵入するとアレルギー反応が起こり始めます。

鼻うがいを行うと、原因となる物質が多く付着しやすい上咽頭を綺麗に洗い流すことができるため、体内に侵入する前にアレルギー物質を取り除き、つらい症状を引き起こす前に対策をすることができます。

また、鼻炎アレルギー人口は急増しており、日本の人口の約50%が花粉やアレルギー性鼻炎を有することが分かっています。近年では、特に低年齢化が問題視されています。

つらいアレルギー性鼻炎の症状は、小さい子どもにとってストレスになったり、鼻のトラブルが気になり学業の妨げになってしまうことも考えられます。鼻うがいは、慣れると子どもでも手軽に始めることができます。

副鼻腔炎の予防

副鼻腔炎は、鼻の奥の頬や目と目の間にある「副鼻腔」という空洞に膿がたまる病気です。風邪などのウイルスや花粉症などが原因で、副鼻腔の粘膜の炎症を引き起こします。

  • 鼻づまりが治らない
  • 粘り気のある黄色い鼻水が出る
  • 頭痛・頭が重い
  • 頬のあたりが痛い
  • 鼻水が喉に落ちる

上記が主な症状で、症状が1ヶ月以内は、「急性副鼻腔炎」、3ヶ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と診断されます。症状があるのに放っておくと、重症化して通院や手術を要したり、完治が難しくなります。

鼻うがいを行うことで、副鼻腔を直接綺麗に洗い流すことができるわけではありませんが、粘り気のある鼻水を洗い流したり、頑固な鼻づまりを解消することができます。

また、軽度の急性副鼻腔炎では鼻うがいをするだけで、完治できることも少なくありません。副鼻腔炎は、治りにくい病気ですが、鼻うがいは症状を緩和することができる治療効果の高いセルフケアです。

後鼻漏の症状の緩和

後鼻漏とは、鼻から喉の奥に流れている鼻水のことです。誰でも一定の量の鼻水は喉に流れますが、粘性の高い鼻水の量が増え、のどに落ちるだけでなく、下記のような症状を引き起こします。

  • 咳払い・咳込む
  • 痰がからむ
  • 喉の違和感・異物感
  • 睡眠障害

鼻の粘膜を洗い流す鼻うがいですが、喉と鼻は密接しているため、喉の違和感やからむ痰、乾燥から起こる咳など、喉のつらい症状を緩和することにも効果的です。

鼻呼吸が安定する

鼻うがいを行うと、鼻づまりや鼻水を洗い流しスッキリさせることで、鼻通りを良くし自然に鼻呼吸を行うことができます。

鼻づまりなど鼻の不調が続くと、鼻で呼吸することが難しく口呼吸になりやすくなります。口呼吸を続けていると、下記のような病気や疾患を招く原因になります。

  • 前頭葉の活動が休まらず、慢性的な疲労状態に陥りやすい
  • 注意力の低下・学習能力や仕事の効率低下を引き起こす
  • 喉が乾燥し、風邪をひきやすい
  • 喉の不快感や気管を刺激して、咳の原因になる

また、口呼吸の慢性化は、前頭葉機能低下のリスクであり、認知症の発症する一因とも言われています。口呼吸はできるだけ控え、鼻呼吸がきちんとできるように、鼻うがいで充分に鼻をケアすることが大切です。

おすすめの鼻洗浄用品

おすすめ 鼻洗浄用品

先ほどご紹介したように、鼻うがいを行うことでさまざまな効果を得ることができます。鼻うがいの効果を実感するためにも、鼻うがい専用の洗浄器と洗浄液のもとなど自分に合った洗浄用品を選ぶことが大切です。

鼻うがいをはじめようと思った方や、どれを選んだらいいかわからない方はぜひ、参考にしてみてくださいね。

では、さっそくご紹介します。

洗浄器の種類と選ぶポイント

市販されている鼻うがい専用の洗浄器や洗浄液のもとを使い鼻うがいをする方法や、洗浄液のもとになる「生理食塩水」を自宅で手軽に作り鼻うがいをすることもできます。これから鼻うがいをはじめたい方は特に、市販されているもので自分に合った洗浄器を選ぶことで、ストレスなく鼻うがいを習慣化することができます。

鼻洗浄器にはメーカーによっていくつか種類がありますので、おすすめの洗浄器と洗浄用品の選び方のポイントをご紹介します。

手軽で使いやすいハンディタイプ

初心者や子どもでも手軽に鼻うがいが出来る「ハンディタイプ」の洗浄器。ハンディタイプの多くはボトル型になっており、ボトルを押した圧力で洗浄液を直接鼻に流し込んで鼻を洗浄します。

価格も手軽でリーズナブルのため、はじめての鼻うがいに挑戦したい方におすすめです。

水圧を調整できるピストンタイプ

本格的に鼻うがいを行いたい方におすすめなのが、水圧を自分で調節できる「ピストンタイプ」の洗浄器。

ピストンタイプは、スリムな「注射器タイプ」とレバーが付いている「タンク型タイプ」の2種類があります。どちらもレバーや注射器を押す強さで水流や水圧を自分でコントロールしやすいのが特徴なので、その時の鼻の不調に合わせて洗浄することができます。

外出先で鼻うがいをするなら、コンパクトで持ち運びが便利な「注射器タイプ」を、自宅でしっかり洗浄する場合なら、洗浄液の容量がたっぷりの「タンク型タイプ」がおすすめです。

集中して洗浄出来る電動タイプ

ハンディタイプやピストンタイプの手動の鼻洗浄器と比べて、価格が少し高めですが、高い水圧で鼻づまりや鼻水を洗い流し、鼻の奥までしっかり洗浄出来る「電動タイプ」の洗浄器。

電動タイプの洗浄器は、水圧の強弱を調整できるタイプが多いので、粘膜が弱い方や、はじめて鼻うがいをする方は水圧を弱め、しっかり集中して洗浄したい方は、水圧を強めに設定して鼻うがいを行うことができます。

水圧をコントロールできるので、鼻うがいに慣れていない子どもやご年配の方でも安心して鼻うがいをすることができます。

便利な洗浄用品

洗浄器の選ぶ時のポイントご紹介しましたが、自分の用途や目的にあった洗浄器が見つかりましたか?

洗浄器が決まったら、あると便利な機能やおすすめの商品をご紹介します。

 

市販されている洗浄器と洗浄液のもとがセットになっているものや、溶かすだけで洗浄液のもとが作れる粉末状のものなど、洗浄液のもとを毎回作らなくても鼻うがいすることができるので、面倒にならずに習慣化しやすくなります。

まとめ

鼻うがいがもたらす5つの効果と、おすすめの鼻洗浄用品と選び方のポイントについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

手洗いや、喉のうがいでは防ぐことができない花粉症や、流行している新型コロナウイルスや毎年流行するインフルエンザなどの感染症を防いだり、副鼻腔炎や後鼻漏などの疾患の治療や症状を緩和させるなど、鼻うがいを生活の中に取り入れることで嬉しい効果が期待できます。

また、自分にあった洗浄器や洗浄液のもとなどの洗浄用品を選ぶことが鼻うがいを習慣にするコツです。市販されているものを使うとスムーズに鼻うがいを行うことができます。選ぶ時は、先ほどご紹介したように用途や洗浄力などに合わせて洗浄用品を選ぶようにしましょう。

 

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