花粉症が原因で咳が止まらない?症状を和らげる5つの予防策

花粉症で悩む症状といえば、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった内容をすぐに思い浮かべますよね。

しかし、花粉症は鼻や目だけに影響があるわけでなく、喉などの呼吸器官にも症状がみられることもあります。

軽い風邪だと勘違いして放っておくと、咳が止まらなくなったり、症状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。

病院に通い花粉症の対策をとることも大切ですが、生活の改善や、ライフスタイルに合わせたセルフケアを行うことで、鼻や喉からくる花粉症の症状を和らげることができます。

本記事では、花粉症による喉への影響についてのご説明と、症状を和らげる3つの予防策をご紹介します。

花粉症と風邪との違いについても触れますので、是非、参考にしてください。

花粉症が及ぼす喉への影響

花粉症 咳が止まらない

花粉によって咳が出始める理由をご存知でしょうか?花粉症は、くしゃみや目のかゆみといった症状を先に思い浮かべますが、喉への影響で咳が止まらなくなることも十分にあります。

また、花粉症と風邪は似ている症状もあるため、違う対処法をとってしまい、症状が一向に解消できない場合もあるため注意が必要です。

ここでは、花粉によって咳が出始める理由と、花粉症と風邪との違いについてご説明します。

花粉によって咳が出る理由

花粉症は、くしゃみや鼻水といった症状が一般的ですが、これらはアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎といった分類され、鼻や目の粘膜に花粉が付着することで、アレルギー反応が起こります。

花粉が喉の粘膜に付着すると、アレルギー性咽頭炎といった分類に分けられ、喉でアレルギー反応が起こり、喉のかゆみやイガイガした不快感があらわれ、咳が出続け、喘息をお持ちの方は悪化する場合もあります。

人の体にはもともと、体に入り込んだ異物やアレルゲンに対して、排除しようとする機能が備わっており、咳やくしゃみなどは、異物を排除しようとする免疫反応です。

咳やくしゃみが止まらず長く続いてしまう方は、免疫機能がとても過敏なため、花粉のような異物に対して攻撃しようとする機能が強く反応します。咳が止まらなくなる理由は、アレルゲンに対する過敏な免疫反応の強さからきています。

症状には個人差がありますが、花粉が多く飛散している時期は、呼吸気管や喉の気道全体の過敏性が高まるため、マスクなどで喉を守ることが大切です。鼻づまりが原因で、口呼吸になり、喉が乾燥して痛むことがあるので、細心の注意が必要です。

 

花粉症と風邪の違い

風邪とは違って時間が経っても症状に進行がみられず、ある一定条件下で体調が悪化することが多い場合は、花粉症も視野に入れましょう。

鼻や目、喉の粘膜に花粉が付着することで花粉症の症状は出始めるため、外出したら花粉症の症状が出始めたり、家に帰宅した途端に咳や鼻づまりが続くようであれば、花粉によるアレルギー反応を起こしている可能性があります。

花粉症と風邪とでは、それぞれ似たような症状がありますが、鼻水の状態や、くしゃみの出かた、熱の具合など、特徴が異なります。

花粉症

  • 水のようにさらっとした鼻水
  • 喉のイガイガ
  • 連続してくしゃみが出る
  • 目のかゆみ
  • 痰が絡まない乾いた咳
  • かるい微熱
  • 肌荒れ

 

風邪

  • 粘着質のある鼻水
  • 喉の痛み
  • 痰が絡む
  • 痰が絡んだような咳
  • 頭痛
  • 微熱から高熱まで
  • 体の節々に痛み
  • 体のだるさ

 

先ほどご説明したとおり、喉に花粉が入り込むと呼吸気管や気道から喉のアレルギー反応を起こします。その時出る咳の特徴は、痰のからまない乾いた咳である点です。

また、喉のかゆみやイガイガが続いたり、鼻づまりによって口呼吸になると、喉が乾燥して痛むことがあり、咳が止まらなくなる原因に繋がります。

花粉が飛散している時期は、マスクなどで花粉の侵入を防ぎ、予防策を生活に取り入れましょう。

 

花粉症の症状を抑える3つの予防策

花粉症 予防策

花粉が活発に飛散する時期は、鼻や目、喉への負荷が大きくストレスも抱えるため、症状を抑える予防策を日常生活に取り入れることが重要です。

セルフケアや食事、生活習慣を改善し、少しでも症状を軽くしましょう。

ここでは、毎日の生活に取り入れやすい予防策を3つご紹介します。ぜひ参考にしてもらい、ライフスタイルに合わせた対策を始めましょう。

 

鼻うがいで鼻と喉をきれいに洗い流す

鼻うがいは、鼻洗浄器具と洗浄液のもとを使って、鼻の中を洗い流すセルフケアです。鼻うがいは花粉症だけでなく、新型コロナウイルスやインフルエンザのような病気にも効果のある予防策として注目されています。

基本的な鼻うがいの洗浄方法は、片方の鼻の穴から洗浄液を流し込み、反対の鼻の穴から洗浄液を出すやり方が一般的で、鼻の中を洗浄液が通ることで、鼻の奥から喉につながる咽頭部分に付着した花粉も、鼻うがいできれいに洗い流せるため、花粉症の症状を和らげることができます。

鼻うがいは、専用の洗浄器具と洗浄液のもとを使うことで痛みを伴わず、爽快さを感じられます。洗浄器具と洗浄液のもとは、ドラッグストアなどで手軽に購入できるため、すぐに花粉症の症状を和らげたい方にはおすすめです。

お風呂に入っているときや、コップなどで鼻うがいをする方もいらっしゃいますが、間違ったやり方で鼻の洗浄を行うと逆に症状が悪化したり、痛みを伴う原因となります。

 

以下のようなことに注意して、鼻うがいを正しく行いましょう。

  • 洗浄器具と洗浄液のもとを使用する
  • 真水や、水道水は使用しない
  • 前傾姿勢になり、斜め下を向きながら「えー」と声をだしながら洗浄する
  • 洗浄液や唾を飲み込まない
  • 鼻うがい後に強く鼻をかまない
  • 1日の鼻うがいの回数を2回程度に抑える
  • 鼻や喉の痛みが強いときは鼻うがいを控える
  • 鼻づまりがひどいときも様子を見る

 

初めての鼻うがいは、かるい痛みや、むせてしまうこともありますが、回数を重ねることですぐに慣れていきます。

鼻うがいに慣れてきたら、鼻の洗浄だけでなく、洗浄液を喉に繋がる気管を通し、口から洗浄液を出すことも可能で、喉のうがいでは届かない気管もきれいに洗浄できます。

鼻うがいと一緒に喉のうがいも毎日繰り返し行うことで、鼻と喉の症状を和らげ、気管の乾燥を防ぐ効果もありますので、ぜひ鼻うがいを生活の中に取り入れてみてください。

 

症状に効果的な食事を考える 

花粉症の予防には、体や喉の健康を保つことも大切です。

花粉の症状に効果的な食べ物や、成分を摂取することで、腸内環境が整えられ、免疫機能が正常に働きます。

バランスの良い食事をベースに、以下のような食べ物と成分を取り入れることで、花粉症対策としてさらに効果がみられます。

食べ物

  • 咳を止める働きのある生姜やニンニク
  • ポリフェノールやタンニンが豊富なレンコン
  • ロイコトリエンの放出を抑える青魚
  • カカオポリフェノールを含むチョコレート

成分

  • 腸内環境を整える乳酸菌
  • 免疫を調整するビタミンD
  • 食道の蠕動運動を促す食物繊維

 

食べ物による花粉症の改善や対策は、即効性のある薬とは異なり、少しずつ効果がみられます。花粉が飛散し始める時期を見越して、数ヶ月前から免疫機能を向上させる食事をとっていきましょう。

添加物や加工食品のような食べ物は、種類も豊富で準備の手間がかからないメリットがありますが、体や喉の免疫機能を低下させるため、症状を悪化させる原因となります。

免疫機能を高める食材と成分を取り入れながら、毎日の食事を上手に取っていきましょう。

 

室内に花粉を持ち込まない

外出しているときは、マスクなどで花粉の対策をしていても、家に帰宅した途端に症状が出始めた経験はありませんか?

花粉は、外だけでなく家の中にもたくさん潜んでいます。花粉が、衣服に付着している状態で室内に入ったり、洗濯物などに花粉がついていると、自然と部屋の中に花粉が入り込んでしまいます。

 

以下のように、室内では花粉の対策を取り入れましょう。

  • 帰宅時に粘着クリーナーで衣服を掃除する
  • 換気扇にフィルターを取り付ける
  • エアコンをこまめに掃除する
  • 乾燥しないように部屋の湿度を上げる
  • 電化製品をこまめに掃除する
  • 洗濯物に花粉防止スプレーを吹きかける

 

人の出入りが多い場所や、衣類を脱ぎ着する場所は花粉が溜まりやすく、こまめに掃除をして取り除いていきましょう。

花粉症は、睡眠不足を引き起こす原因にもなります。寝ているときの鼻づまりや、喉の不快感は睡眠の質を下げてしまい、日常生活にも支障が出てしまう可能性が十分に考えられます。

室内の環境を良くすることは、花粉によるさまざまな症状を抑え、快適な時間を作るための必要な要素です。花粉を室内に入れないための対策をしっかりと取っていきましょう。

 

まとめ

本記事では、花粉に咳が出続ける理由、花粉症と風邪との違い、花粉症の症状を抑える3つの予防策についてご紹介しました。

花粉症の症状に悩む方は年々増えており、現代病とも言われている病気の一つです。

添加物や加工食品などの増加や、化学製品が増えたことにより花粉症が発症してしまう可能性が高くなっています。

病院での治療もとても大切なため、専門のお医者さんにアドバイスをもらいながら、鼻うがいや食事のバランス、生活環境を整えることで花粉から身を守ることができます。

今回ご紹介した予防策を参考にしていただき、自分のライフスタイルに取り入れて、快適な時間を過ごせるようにしていきましょう。

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