副鼻腔炎でたまった膿を出す3つの方法と自宅でできる予防策

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なかなか治らない風邪が日常生活に支障がある場合は、もしかすると鼻の内部にある副鼻腔が炎症を起こし、腫れた状態である副鼻腔炎になっているかもしれません。

この記事では、副鼻腔炎の基礎知識、たまった膿を出す方法、副鼻腔炎にならないための予防策についてご紹介します。

副鼻腔炎でたまった膿を出したい…再発は防ぎたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎は蓄膿症と呼ばれることもあり、鼻の周囲にある副鼻腔と呼ばれる空洞に生じる炎症です。

まずは、副鼻腔炎がどんな病気なのか理解したうえで対策に移ることが大切です。ご自身がどんな症状であるのか、進行状況を把握して、対策やケアを行っていきましょう。

さっそく副鼻腔炎について症状や原因など基礎知識をご紹介します。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎は風邪の症状と似ているため、発症しても判断が遅れてしまうことがあります。

以下のような症状がでている時は、副鼻腔炎が発症している可能性があるので一度病院で診断を受けることをおすすめします。

  • 濁ったドロドロの鼻水が出る
  • 目の奥あたりに痛みがある
  • いやな匂いの鼻水が出る
  • ほっぺた・おでこ・周辺に痛みがある
  • 鼻水や鼻づまりの治りが遅い
  • 熱がある
  • 咳やたんが出る
  • 頭痛がある

副鼻腔炎の症状が続くと「鼻茸(鼻ポリープ)」と呼ばれるものが鼻にできることがあります。鼻茸ができると匂いがわからなくなるなど、嗅覚に障害をもたらすことがあります。

副鼻腔炎の種類

副鼻腔炎には大きく分類して、「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」の二種類があります。

症状が4週間以内は「急性副鼻腔炎」、3ヶ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」と診断されます。慢性副鼻腔炎は「蓄膿症」と呼ばれることもあります。

特に治りにくく注目されているのが「好酸球性副鼻腔炎」と呼ばれる慢性副鼻腔炎です。

好酸球性副鼻腔炎には、以下のような特徴があります。

  • 合併症を引き起こす
  • 鼻茸ができやすい
  • 再発しやすい
  • 嗅覚障害がおこりやすい

この好酸球性副鼻腔炎は国の難病にも指定されており、気管支喘息・薬剤アレルギー・アスピリン喘息など様々な合併症を引き起こします。

副鼻腔炎になる原因

副鼻腔炎が発症する原因で最も多い原因は風邪です。治療を怠り鼻水や鼻づまりを放置しておくと、下記のようなメカニズムで風邪から副鼻腔炎に移行することが考えられます。

  1. 鼻の中が炎症を起こし、鼻水が出たり、鼻の粘膜が腫れる
  2. 鼻水や粘膜の腫れによって副鼻腔と鼻の間の自然口がふさがり、異物や分泌物の排出ができなくなる
  3. 排出ができなくなることが原因で、鼻水や膿がたまる

きっかけは風邪以外にも、細菌やカビなどの「菌」や、花粉症・ダニ・ホコリ・ハウスダストなどの「アレルギー症状」でも起こります。

発症するきっかけは、他にも下記のような原因が考えられます。

  • 大気汚染
  • ストレス
  • 極端な偏食

これらが原因で顔の奥にある副鼻腔が炎症を起こすことで副鼻腔炎が発症します。

副鼻腔炎でたまった膿を出す3つの方法

副鼻腔炎の症状によって治療法が異なるので、まずは病院で診断を受ける必要があります。副鼻腔炎になったときの治療の基本は、膿を出すことです。膿を出す方法には、病院・自宅・生活の中で取り入れるものなどいくつかあるのでその中から3つご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

鼻うがいをする

鼻うがいは、ウイルスやアレルギーなどを生理食塩水で洗い流すことで、鼻の中を綺麗にすることができます。ウイルスなどによる感染症や花粉症対策などでも活用されています。

最初は、やりづらさをことがあるかもしれませんが、慣れてくると鼻通りをスッキリさせ気持ちよくなり、鼻トラブルを解消します。

鼻うがいを定期的にすることで、鼻副鼻腔炎の原因である鼻水や膿を洗い流します。

やり方は簡単で鼻洗浄器と洗浄液があれば、以下の手順で行うことができます。

  1. 洗浄液が入った、鼻洗浄器を用意する
  2. 少しあごを引き下を向いた状態で、鼻の穴に鼻洗浄器を当てる
  3. 声を出しながら、鼻の中に洗浄水を流し込む
  4. 片方の鼻から流し込んだ洗浄液を、反対側の鼻から出す
  5. 逆の鼻も同様に洗います

初めて鼻うがいをする場合は、市販で販売されている鼻洗浄液や鼻洗浄器を活用するのが簡単でおすすめですが、市販の鼻洗浄器を購入する場合はご自身にあった鼻洗浄器を使用することが大切です。

ネブライザー治療

副鼻腔炎は、粘膜の腫れを抑えたり、鼻水を排出して鼻の通りをよくすることが効果的な治療法です。

ネブライザー療法は、機器を使用して薬液を細かい霧状にして直接鼻にあてる治療のことを指します。ネブライザーという機器を使うことで、鼻の奥まで薬剤を送りこむことができ、副鼻腔の炎症を和らげ、鼻通りをよくすることができます。

ネブライザー治療は、下記の手順で行うことができます。

  1. 両鼻の鼻腔の入口にネブライザーのノズルを軽くあてる
  2. ネブライザーの治療がはじまったら息をすい、口から出す
  3. 数分感、薬を噴射する

主にネブライザー治療な耳鼻科などで行われていますが、家庭用のネブライザーも販売しています。気になる方はまず、専門医でご相談することがおすすめです。

漢方を服用する

副鼻腔は膿を貯留することで起こる病気なので、蓄膿症と呼ばれることもあります。

鼻腔炎以外にも膿の貯留によって引き起こす病気はありますが、大切なことは膿を貯めないようにすること・きちんと膿を出すこと(排膿)が大切です。

そこで注目されているのが漢方薬です。

漢方には「排膿」の薬能をもつ処方があります。その中でも代表的な漢方は「排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)」で、「桔梗石膏(ききょうせっこう)」や「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」という薬や炎症止めと併用されることがあります。

手術治療の必要があった状態でも、漢方のおかげで症状が緩和した方も少なくありません。

ただし、漢方はただ飲めばいいわけではありません。自分にあった漢方を試したり探すよりも、漢方の専門医にきちんと相談するようにしましょう。

副鼻腔炎にならないようにするための予防策

先ほどご紹介した副鼻腔炎で、膿が出るほど症状が悪化する前に対処したり、完治した後は再発しないようにと、ご自身で予防することがも大切です。

最後に副鼻腔炎にならないための予防策をご紹介します。忙しい生活の隙間時間などに取り組めるものをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

鼻を温める

鼻はあまり温める機会が多くはないですが、鼻を温めることで適度な湿り気を保てたり、血行をよくすることができます。結果、鼻水や鼻づまりを解消させ、鼻通りがよくなります。すると発症の原因である鼻の中の分泌物の排出を促すことができるので、副鼻腔炎になるのを防ぐことに繋がります。

鼻を温めるときは、ご自宅にあるもので用意できる「鼻カイロ」がおすすめです。

  1. タオルを40℃程度のお湯につけ、水がたれないぐらいの強さでしぼる(電子レンジを使用する場合は、30秒から1分間ほど温める)
  2. 眉間の下〜鼻の穴あたりにタオルを当てる
  3. 鼻呼吸を繰り返す
  4. タオルが冷めてから、優しくゆっくり鼻をかむ

寝る前や朝起きたときや、鼻症状がつらいときに取り入れてみましょう。

鼻づまりを解消するストレッチ

原因である細菌で炎症を起こさないために、鼻づまりを解消させる必要があります。

風邪をひいたり、花粉などの異物が混入すると、鼻の粘膜の血管がうっ血してしまいます。

すると、空気の通り道が狭くなり鼻づまりを起こしてしまいます。

下記でご紹介するストレッチは、胸・腕・小指まで繋がる筋膜を伸ばすことで交感神経を刺激し、活発にすることができます。

  1. 手を後ろで組み、小指と薬指を絡める
  2. 親指を下に出すようにし、手の平をひっくり返し、手の平を内側から外側に広げる
  3. 脇をしめて、息を吐きながら、体を前に倒す首の後ろを肩甲骨で挟むようなイメージで20秒間キープする

ストレッチをすることで、交感神経が活発化され、鼻の中の血管が収縮して腫れた粘膜を引かせることができます。粘膜の腫れが引くと、鼻づまりを解消して鼻通りがスッキリさせることができます。

風邪をひかないように規則正しい生活をおくる

副鼻腔炎は、風邪をこじらせて発症するケースがほとんどです。

風邪をひかないように気をつけることで、副鼻腔炎の予防をすることができます。

特に慢性副鼻腔炎は、風邪からの移行で発症しやすいので注意が必要です。

  • 栄養のバランスの摂れた食事
  • 十分な休養
  • 良質な睡眠
  • ストレスをためない・発散させる

上記のように免疫力を落とさないために規則正しい生活を普段から心がけましょう。もし風邪をひいてしまったときは、無理をせずに治療に専念することが重要です。

まとめ

副鼻腔炎の症状や原因などの副鼻腔炎の基礎知識、たまった膿を出す3つの方法、副鼻腔炎にならないための予防策についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

副鼻腔炎は放っておくと症状がひどくなり、重症化してしまうと手術治療で入院する可能性もあるので、病気を理解して向き合うことが大切です。

まずは専門医に相談して自分にあった治療を選んだり、ご紹介した膿を出す方法や予防策をぜひ取り入れて対策していきましょう。