保護者必見!子供の花粉症対策方法5選

日本人の約25%が花粉症になっていると言われており、近年では大人のみならず、子供の花粉症患者も増加していることをご存じでしょうか?

保護者が子供のために花粉症対策を行うことは、早いうちから花粉症に対しての正しい知識と対策を備えさせることができ、花粉症を未然に防いだり、症状を緩和させたりできるので、非常に大切なことです。

この記事では、花粉症が子供にもたらす影響と5つの花粉症対策についてご紹介します。

既に子供が花粉症に罹っている、花粉症を未然に防ぎたい親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。

子供の花粉症について

子供の花粉症 対策

子供の花粉症は年々増加傾向にあり、大人であれば花粉症に対し対策を行うこともできますが、子供は自らが花粉症になっていることがわからなかったり、その対処ができなかったりします。

なにより、花粉症は一度なってしまうと完治させるのが難しく、花粉の飛散時期にはそのつらい症状が原因で、子供に大きなストレスを与え、集中力を奪い、勉強や運動にも悪影響を及ぼします。

子供を花粉症から守るためには、何より保護者の花粉症対策が必須となります。保護者自身が花粉症でない場合には、正しい知識と対策を身につけるようにしましょう。

子供の花粉症をいち早く察知するには

花粉が飛散する時期は、風邪やインフルエンザなどのウイルス性感染症が流行するシーズンと重なることもあり、花粉症の主な症状である、鼻水や鼻づまりなどと区別がつかず、勘違いされてしまうことも少なくありません。

子供が花粉症とはどのような症状なのか?を知らない場合は特に、花粉症になっていても、自らその症状を具体的に伝えられず、発見が遅れてしまうことが多いのです。

保護者や、家族みんなで子供の変化に気づいてあげることが重要になってきます。

子供の花粉症の特徴

主な花粉症の症状は、くしゃみ・鼻づまり・鼻水・目のかゆみなどですが、子供の花粉症は、大人のような鼻水とくしゃみというような典型的な症状ではなく、「鼻がつまるだけ」や「目がかゆいだけ」など子供自身があまり気にせず、放っておきやすい曖昧な症状が特徴です。

鼻づまりは風邪と似た症状となりますが、頻繁に目をかいているところを見かけたら花粉症を疑ってみましょう。

くしゃみより鼻づまりが多い

子供の鼻は、大人と比べて小さいため普段から鼻づまりしていることが多く、花粉が鼻から入りづらいので、鼻を刺激することで起きるくしゃみは起こりづらいです。

その為、普段から鼻づまりが当たり前になっていたりすると、花粉症の発見が遅れがちになります。ただし、明らかに鼻声である、息苦しさから口呼吸になり、頻繁に子供の口が開いていることが多い場合などには花粉症を疑ってみましょう。

鼻や目に違和感を感じている

子供の花粉症は、典型的な症状であるくしゃみが現れにくいため、保護者は音で察知しづらいですが、鼻や目には違和感を感じているため、下記のような行動を目にした場合は、花粉症を疑ってみましょう。

  • 鼻をこすったり鼻をかくことが多い
  • 鼻をこすりすぎて鼻血が出る
  • 口や鼻などを中心に顔をしかめる

花粉症になっている子供は、鼻や目がムズムズとかゆそうにし、表情や仕草に変化が見られます。いつもとちょっと違うな?と気がついてあげましょう。

粘り気の強い鼻水

大人の花粉症による鼻水は、水のようにサラっとしていることが多いですが、子供の花粉症による鼻水は、粘り気を持っています。

鼻水に粘り気を持っていることが要因で、子供の花粉症は、鼻水がたれるよりも鼻づまりの症状が強く現れます。

目に強い症状が現れる

子供の花粉症は、大人と比べても目に症状が強く現れます。

頻繁に目をこすることが増えるため、目のまわりのむくみや目が充血するなどの症状も多く見られます。

目をかく動作だけではなく、定期的に目の周辺を見てあげるようにしましょう。

花粉症が子供にもたらす悪影響

花粉症が原因で、大人も仕事に集中できない、作業効率が低下するなど日常生活に影響を及ぼすことがあるように、子供も花粉症によってさまざまな悪影響があります。

  • 鼻づまりが原因で睡眠不足になる
  • 集中力・記憶力・体力の低下
  • 口呼吸が多くなり、薬や食事が飲み込みづらくなる
  • アトピー性皮膚炎や気管支喘息など他のアレルギー疾患を引き起こす
  • 中耳炎・副鼻腔炎・扁桃肥大を併発するリスクが高まる

特に睡眠不足は、集中力や体力の低下を引き起こすことになるため、勉強や元気いっぱい遊ぶ子供にとっては、大きな悪影響となります。

子供のための5つ花粉症対策

子供の花粉症 対策 マスク

花粉症の対策や治療は基本的には大人と同じように、「花粉をできるだけ浴びない」、「体内に侵入させない」ことが大切です。

子供は自分で対策をすることが難しいため、保護者がお子さんとコミュニケーションを取りながら、花粉症の知識と対策方法を身に着けさせ、生活の中に取り入れられるようにしましょう。

加湿器で湿度をコントロール

空気が乾燥し、花粉が飛びやすい冬は暖房器具が必須で、室内の空気も乾燥してしまいます。

最も花粉が多くなる、春先の花粉飛散シーズンには、室内の湿度を40〜60%に設定しておくと、水分で空気中にある花粉を床に落とすことができます。

床に落ちた花粉を放っておくと、室内を動くたびに舞い上がらせてしまうことがあるので、掃除機やモップを使い除去することを心がけましょう。

空気が乾燥していると、花粉症の症状のみならず、喉が乾燥し、痛みが出ることもあります。就寝時には、枕元に加湿器を置くようにし、花粉を吸い込まないようにしてあげましょう。

メガネやマスクで花粉を体内に入れない

学校や外に遊びに行くことが多い子供にとって、花粉症がひどいからといって外出を控えさせるのもかわいそうですよね。

花粉を体に取り入れないように、外出時には、花粉症用のメガネやマスクでしっかり花粉症対策を行ってあげましょう。

子供の中には、「マスクが苦しい」、「マスクを長時間つけていると痛い」、「遊んでいる時に邪魔」などマスクを嫌がる子供も多いですが、鼻や口を圧迫しない立体加工されたマスクや耳の痛みを軽減する幅が広めで柔らかいゴムが使用されているマスクなども販売されているので、購入を検討してみましょう。

マスクやメガネは花粉症対策として有効な対策のひとつですが、子供の顔のサイズとマスクのサイズを合わせて正しく着用していないと、その効果は半減してしまいます。

できる限り、子供のサイズに合うもの、つけ心地の良い物を一緒に選ぶようにしましょう。

外出後に花粉を室内に持ちこませない

外出している間に、服・髪・マスクの外側などに花粉やウイルスが付着します。玄関先で身につけているものをよくはらい、付着した花粉を取り除いてあげましょう。

あらかじめ言っておかないと、子供は家の中に入ってきてしまうので注意が必要です。

また、帰宅後には速やかに手洗い、うがいを心がけさせ、早めに洗顔やシャワーを浴びるなどさせましょう。

室内を清潔に保つ

花粉症対策は、外出時や帰宅時のみ行うだけでなく、室内でも忘れずに行いましょう。

外出時に体に付着した花粉を玄関先ですべて取り除くのは難しいです。花粉が床や家具などに落下していると、室内で活動するたびに花粉を舞い上がらせ、つらい症状を引き起こすことになります。

  • 空気清浄機を設置する
  • 床や棚などを頻繁に掃除する
  • おもちゃ・本に付着している花粉を濡れぞうきんで拭き取る

花粉が物に付着してしまうと空気清浄機などで取り除くことができません。床や空気を綺麗にするだけでなく、子供がよく触れるものを特に綺麗にしてあげましょう。

鼻うがいを行う

鼻うがいは、風邪やインフルエンザなどのウイルス対策や副鼻腔炎の治療などにも活用されている、鼻腔内を洗浄する手段です。

花粉症の原因となる鼻の粘膜に付着した花粉を洗い流したり、花粉症の特徴である鼻づまりを解消させ、鼻通りを良くすることもできます。

鼻うがいにはいくつかの方法があり、市販されている鼻洗浄キットを使う方法や、家庭で洗浄液のもとになる”生理食塩水”をつくり、コップやスポイトなどを活用して行う方法もあります。

鼻うがいは慣れていないと、痛かったり、恐怖心を与えたりする可能性がありますが、市販されている鼻洗浄キットを活用すると子供でもスムーズに鼻うがいを行うことができます。

市販されている鼻洗浄キットを購入する場合は、ミストタイプや、子供専用の鼻洗浄用品を選ぶことをおすすめします。

鼻うがいをする際には、まずは保護者が見本になってあげると、子供も安心して行うことができるでしょう。

まとめ

花粉症が子供にもたらす影響と花粉症の特徴、5つの対策方法などをご紹介しましたが、いかがでしたか?

粘度の高い鼻水や鼻づまりが特徴の子供の花粉症は、放っておくと集中力が低下し勉強に悪影響を与えたり、睡眠不足や体力低下など、日常生活に支障をきたす可能性もあります。

お子さんを日頃からよく観察し、花粉症になっていることに早く気づいてあげることが非常に重要で、もし花粉症になってしまっていたら、適切な対策を行い、お子さんが過ごしやすい環境をつくってあげましょう。

鼻うがいは、風邪やウイルス対策にもなりますし、家族みんなで行えるので、昨今の新型コロナウイルス対策として、また、花粉が飛び始める前に、花粉をバリアできる健康な鼻の粘膜をつくるためにも、是非取り入れてみてください。

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