副鼻腔炎を繰り返すときのつらい症状を撃退するセルフケア5選

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

花粉症なのか、鼻風邪をこじらせたのか、濁ったドロドロの鼻水が出る風邪を引いていて、しばらくして治ったはずなのに、また最近同じような鼻水が出てきた…というのを繰り返している方、その症状はもしかしたら副鼻腔炎かもしれません。

副鼻腔炎は、繰り返し患っているうちに合併症が起こり、まれではありますが最悪の場合は重い後遺症が残ったり、死に至ることもある恐ろしい病気です。

繰り返す鼻詰まりや不快な症状にお悩みの方は、早急に病院で受診することをおすすめしますが、家でもセルフケアで症状の改善を試みると治りが早くなります。

そこで本記事では、副鼻腔炎の詳しい解説と副鼻腔炎を繰り返さないための5つのセルフケアをご紹介します!

副鼻腔炎とは

風邪が長引くと発症しやすい副鼻腔炎。鼻の粘膜の炎症が副鼻腔の粘膜にまで波及してしまった結果、副鼻腔内に膿などが溜まる病気です。

副鼻腔炎には急性と慢性があり、急性のものは1~2週間から1ヶ月ほどで治りますが、これを繰り返すうちに慢性副鼻腔炎に移行してしまう可能性があります。

ここでは、そんな厄介な副鼻腔炎のことを詳しくご紹介していきます。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎で一番多い症状といえば鼻詰まりと鼻水です。副鼻腔炎は風邪やアレルギーがきっかけでかかってしまうことが多い病気なので症状は似ていますが、長引くと鼻の中に鼻ポリープができてしまうこともあります

長引いて慢性副鼻腔炎にならないためにも、まずは自分が副鼻腔炎かどうかをチェックしてみましょう。

副鼻腔炎症状チェック

  • 鼻詰まりが治らない
  • 鼻水の色が黄色い
  • 鼻水に粘り気がある
  • 鼻水が喉に落ちる感じがする
  • 匂いがわかりにくい
  • 咳やタンが出る
  • 頭痛がする
  • 頭が重い
  • 目の奥が痛い
  • 鼻の横の頬が痛い

上記のような症状がある方は、副鼻腔炎かもしれません。副鼻腔炎は、治ったと思っても繰り返しているうちに手術が必要になってしまう場合もあるので、早めに病院を受診する必要があります。

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎は風邪やアレルギーがきっかけとなり発症することが多いですが、ほかにもこんなことが原因になる場合もあります。

  • ウイルス感染後の細菌感染
  • 外傷
  • 気圧の変化
  • 鼻中隔弯曲症
  • 中甲介蜂巣

細菌やウイルスのほかに、骨の構造の異常によって副鼻腔炎を発症し悪化してしまうことがあります

診断するには

副鼻腔炎の診断は、基本的に視診とX線検査やCTで行います。視診では、電子ファイバースコープなどで鼻腔の中を観察し、鼻腔の形状や鼻ポリープの有無を確認するのですが、それだけで鼻腔内に異常が見つからない場合は、X線検査やCTなどの画像で確認することになります。

X線検査やCTは、どこに異常があるのかや炎症の具合い、骨の構造まで正確に診断することができますが、鼻腔内をもっと詳しく調べるために内視鏡を使うこともあります。

好酸球性副鼻腔炎に要注意

副鼻腔炎は絶対に放置してはいけない病気です。症状が治ったからと放置してしまうと、また発症しては治りを繰り返し、気がついたときには大変な目に遭ってしまいます。

近年、増加している好酸球性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎が長引いたり繰り返したりすることでなってしまう慢性副鼻腔炎の中でも治りにくいタイプの副鼻腔炎です

中等症・重症の好酸球性副鼻腔炎になると、国の難病に指定されるほどの病気で、鼻ポリープができやすい・再発しやすい・嗅覚障害が起こりやすい・喘息を併発することが多いなどなかなか根治することが難しくなってしまいます。

副鼻腔炎になりやすい方

副鼻腔炎になりやすいのはこんな方です。

  • 年齢が高い方
  • 肥満傾向の方
  • 喫煙歴のある方
  • 喘息の方
  • 慢性気管支炎になったことのある方

上記のような方は、一般的な方と比較して2.7倍から3.8倍ほど副鼻腔炎になりやすくなっています。肥満はなかなか副鼻腔炎と結びつかないですが、全身にさまざまな病気を発症させやすいと考えられているので、副鼻腔炎も同様にかかりやすいと考えることができます。

副鼻腔炎を繰り返さないための5つのセルフケア

根治が難しくなってしまうこともある副鼻腔炎を繰り返さないためには、病院で受診することはもちろん、家でのセルフケアもとても大切です。

ここからご紹介するのは副鼻腔炎を繰り返さないためだけでなく、予防にもなるセルフケアなので、日常的に行うと副鼻腔炎とは無縁の生活を送ることができます。

マスクをする

副鼻腔炎を繰り返さないためには、まず風邪や鼻炎を悪化させないようにすることが大切です。特に花粉症の方やアレルギーがある方は、気になる季節や場所ではマスクをしてウイルスやアレルギーの原因になる物質の侵入を防ぎましょう。

最近は高密度のフィルター機能があるものや、スチームの効果で喉の乾燥を防ぐものなど、たくさんの種類のマスクが発売されているので、自分に合ったものを選んでみることをおすすめします。

生活習慣を整える

副鼻腔炎はウイルスや細菌の感染がきっかけとなりますが、繰り返して慢性化する場合は、アレルギーやストレスによる免疫の低下も原因になっています

そのため、生活習慣を整え免疫力を上げることで、副鼻腔炎を繰り返さないようにしなければいけません。

睡眠時間の確保や適度な運動、入浴、栄養バランスの整った食事など、基本的な生活習慣を整えるように心がけましょう。

鼻を温める

濡れたタオルを温めて鼻の上に乗せる鼻カイロをすることで、鼻の中に適度な湿気を与えて血行を良くし鼻が通りやすくなるので副鼻腔炎のセルフケアになります

鼻カイロのやり方

  1. タオルを40~50度のお湯につけるかレンジで30秒~1分温める
  2. 軽く絞る
  3. 鼻の付け根から鼻の穴あたりにタオルを当てる
  4. 鼻呼吸をする

朝起きて鼻が詰まっているときやどうしても鼻詰まりが解消されない場合などに試してみましょう。

ハミングをする

スウェーデンのある病院で行った実験によると、ハミングをすると普通に鼻呼吸をしているときよりも鼻の中の一酸化炭素濃度が15倍に上がったと報告されています。

一酸化炭素には血管を広げる作用や、鼻腔と副鼻腔の粘膜の繊毛運動を促す効果があることがわかっています。

つまり、ハミングで鼻の中の一酸化炭素を増やし、粘膜の活動を活発にすると鼻詰まりを解消できるということです。繰り返す鼻詰まりには、日頃からハミングを心がけてみましょう。

鼻うがいをする

鼻うがいは、病院などでもおすすめされるほど効果のあるセルフケアで、鼻をかんでも出にくい粘り気のある鼻水や、鼻の粘膜に付着したウイルスや細菌、ホコリ、花粉などを物理的に洗い流すことのできる簡単で有効な方法です。鼻の中を洗浄することで、粘膜の保護を促進することもできます。

鼻の不快感を取り除くだけでなく、副鼻腔炎を繰り返さないための予防にも役立つと考えられている鼻うがいは、気軽に始めることができるため、ぜひやってみてほしいセルフケアです。

それでは、基本的な鼻うがいの方法をご紹介します。

準備するもの

  • 一度沸騰させたぬるま湯
  • 食塩
  • 洗面器やコップ
  • タオル
  • ストロー
  • 鼻うがいをするときは、鼻がツーンとするのを防ぐために必ず1Lの水に9gの食塩を溶かした生理食塩水を使用します。

生理食塩水の作り方

  1. 水を沸騰させて人肌くらいのぬるま湯になるまで冷ます
  2. 1Lのぬるま湯に対して9gの食塩を入れて溶かす(500ccなら4.5g、2Lなら18g)

1回の鼻うがいでは生理食塩水を200~300cc使います。この生理食塩水は、使い回さずに鼻うがいを行うたびに作り直すようにしましょう。

鼻うがいの正しいやり方

  1. 出来上がった生理食塩水をコップや洗面器に入れてストローをさす
  2. 体を前かがみにして顔をやや横に傾ける
  3. 片方の鼻の穴を指で押さえながらストローで生理食塩水を流し込む
  4. 流し込んだ生理食塩水を反対側の鼻から出す
  5. 反対側も同じように行う

生理食塩水を流し込むときは、「エー」と声を出しながら行うとやりやすいです。鼻で吸い込んでいるときに唾を飲み込んでしまうと、耳に生理食塩水が入ってしまう恐れがあるのでやめましょう。

今回ご紹介したやり方は、自分で作った生理食塩水を使って行いますが、市販の鼻うがいセットを使うともっと手軽で安全に行うことができるのでおすすめです。

鼻うがいはやりすぎてはいけません。1回の鼻うがいは2~3回でヌルヌルした感じがなくなるまで、1日に1~2回にしましょう。

まとめ

副鼻腔炎の詳しい解説と副鼻腔炎を繰り返さないための5つのセルフケアをご紹介しました。

副鼻腔炎は、繰り返すことで合併症の恐れや完治が難しくなってしまう怖い病気です。ただの鼻詰まりと油断せず、気になる症状がある方や症状がなくなったはずなのにまた鼻水が詰まっている方などは、病院でしっかりと治療を受けましょう。

治療と並行してセルフケアを行うことで治りが早くなるので、今回ご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。