副鼻腔炎の治し方!自宅で出来るセルフケアと注意点を紹介

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ネバネバした鼻水が気になる、頭痛がするなどつらい症状に悩まされていませんか?風邪は完治したはずなのに、鼻詰まりが続いている、あるいは2週間以上鼻水が出続けている場合は、副鼻腔炎を発症させているかもしれません。

副鼻腔炎は、風邪を完治させず放置してしまったり、アレルギー性鼻炎の症状がひどくなることがきっかけで発症することが多くあります。

この記事では、副鼻腔炎の症状や原因など基本情報や治し方、副鼻腔炎を予防するための自宅で出来るセルフケアについてご紹介します。

副鼻腔炎のつらい症状を早く治したい方、自宅で出来る副鼻腔炎にならないための対策について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

副鼻腔炎とは

鼻の中の周囲には、副鼻腔という粘膜に覆われた空洞があり、頬・両目の間・額の下の骨の中に細い穴で鼻腔に通じている箇所があります。この副鼻腔に炎症が起きることを副鼻腔炎といいます。

副鼻腔炎は発症後に放置していると、治療に時間を要したり、症状が悪化するなど、悪循環を招いてしまいます。

鼻の不調や違和感など副鼻腔炎の症状や原因などを知っておくことで、副鼻腔炎の予防や早期発見早期治療に繋がります。

さっそく副鼻腔炎の基本情報についてご紹介します。

副鼻腔炎の症状と種類

風邪やアレルギー性鼻炎などの鼻水や鼻づまりを放置することで、副鼻腔に炎症が起きてしまう、このような状態を「急性副鼻腔炎」と呼び、下記のような症状を引き起こします。

  • 両眼と頬の間の痛み
  • 頭痛や発熱
  • 膿が混ざった青っぱい鼻水
  • ひどい鼻づまり
  • 鼻汁が喉に流れる(後鼻漏)
  • 匂いが分からなくなる

他にも、鼻汁が喉に流れることで咽頭炎や気管支炎など副鼻腔炎とは別の疾患を招いたり、ひどい場合には集中力の低下や、睡眠障害を引き起こし生活に支障をきたす恐れもあります。

また、急性副鼻腔になった状態を放置していると、鼻の中に溜まった膿が排出できずに、炎症が悪化し膿が溜まるという悪循環に陥る「慢性副鼻腔炎」になることも少なくありません。

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎は、風邪などの細菌やウイルスの感染がきっかけで鼻の粘膜が炎症を起こすことが主な原因です。風邪の他にも、下記のような原因が考えられます。

  • 細菌感染
  • アレルギー性鼻炎
  • 血中の好酸球

従来の副鼻腔炎と比べて、最近増えてきているのが、血液中の好酸球による異常な炎症が原因の副鼻腔炎です。この副鼻腔炎は、完治には長い時間が必要だったり、気管支喘息を伴うことも少なくありません。

副鼻腔炎の治し方

急性副鼻腔炎を発症させてしまっても、自然治癒や薬物治療を行えば、比較的治りやすいとされていますが、慢性副鼻腔炎になってしまうと、通院治療や手術治療などお金と時間を要します。

そのため、急性副鼻腔炎のうちに副鼻腔の炎症を抑えたり、慢性副鼻腔炎の原因になる膿を出し悪化させないことが大切になってきます。

続いて、副鼻腔炎の治し方を「炎症を抑える治療法」と「鼻水と膿を出す治療法」の2つに分類してご紹介します。

つらい症状に悩んでいる方は、ぜひご紹介する治療法を参考にしてみてくださいね。

炎症を抑える治療法

副鼻腔の炎症を抑えるには、薬物治療が効果的です。薬物治療は、主に炎症を抑える薬と副鼻腔炎に効果的な薬がいくつかあります。

急性副鼻腔炎の場合には、下記のような薬を飲むことがおすすめです。

  • 炎症を抑えられる消炎酵素薬
  • ひどい痛みを伴う場合は、解熱心痛剤
  • 殺菌効果がある抗生物質

慢性副鼻腔炎の場合には、3ヶ月ほど少量の抗菌薬を飲み続ける特殊な「マクロライド少量長療法」があります。

基本的に抗生物質を長期間投与することはありませんが、この療法は服用する薬の量を減らし、安全性を確保したうえで免疫細胞の活性化や消炎作用を目的として用いられます。

鼻水と膿を出す治療法

つらい症状や炎症の原因である、鼻水と膿を出し鼻づまりを解消させる治療法は、耳鼻咽喉科など専門的な病院で行われる「鼻吸引」と自宅で簡単にできる「鼻うがい」があります。

主に病院で行われる鼻吸引は、鼻腔と副鼻腔をつなぐ穴のまわりの腫れを抑え、吸引管という管で副鼻腔に貯留した膿や鼻水を吸引して取り除く方法です。

鼻吸引は、喉や鼻の炎症を抑える薬剤を超音波によって霧状にして放出する「ネブライザー治療」と併せて行うことで治療効果を高め、副鼻腔炎の症状を和らげることができます。

副鼻腔炎の症状がひどい時は、鼻吸引とネブライザー治療を併せた方法がおすすめです。

もう一つの治療法は、自宅でも簡単にできる「鼻うがい」です。

鼻うがい専用の洗浄器と洗浄液のもとを使い、鼻の中の粘膜に付着した細菌・ウイルス・ハウスダスト・ホコリなどを洗い流すことができるため、花粉症対策や風邪予防などにも効果的です。

鼻うがいは、副鼻腔炎の症状である鼻水や鼻づまりの解消や、悪循環の原因となる膿を洗い流し、慢性副鼻腔炎を予防することができます。症状が軽い副鼻腔炎の場合は、鼻うがいのようなセルフケアで完治できる場合もあります。

鼻うがいは市販の洗浄器と洗浄液のもとを用いると、簡単に行うことができるので、鼻うがいが初めての方や難しそうと感じている方は、市販の鼻洗浄器や洗浄液のもとがセットになっているものを活用することがおすすめです。鼻うがいのやり方は下記となります。

  1. 鼻洗浄器に洗浄液のもとを300cc程度入れる
  2. あごを引き、下を向いた状態で鼻の穴に洗浄器を当てる
  3. 「あー」と声を出しながら、洗浄液のもとを鼻に流し込む
  4. 流し込んだ洗浄液を反対側の鼻から出す
  5. もう一方の鼻も同様に行う

鼻うがいは、頻繁にしすぎると、鼻の中の潤いを保つ保湿成分まで洗い流しすぎてしまったり、中耳炎などの疾患を伴う可能性もあるので、1日1〜2回程度行うようにしましょう。

自宅で出来る副鼻腔炎対策

副鼻腔炎を疑ったらまずは、耳鼻咽喉科などの医療機関を受診しましょう。症状にあった薬を飲んだり適切な治療を受けることが重要ですが、それに加えて個人で行うセルフケアも大切になってきます。

先ほど、副鼻腔炎の治し方でご紹介した「鼻うがい」同様、自宅で簡単に意識的にセルフケアを行うことで副鼻腔炎の症状を緩和させたり、症状の悪化を抑え慢性副鼻腔炎になることを予防することができます。

最後に、自宅で出来るセルフケアと副鼻腔炎を防ぐための注意点についてご紹介します。

対策の中で自分に相性の良いものや、生活の中に取り入れやすいセルフケアからぜひ始めてみましょう。

自宅で出来るセルフケア

副鼻腔炎を予防するためには、副鼻腔炎になる原因である細菌やウイルス、アレルギーに負けないように免疫力を高めていくことが大切です。

下記のセルフケアは、日常生活で少し意識することで出来るものや、自宅で簡単にできるものです。

  • 質の高い睡眠をとる
  • バランスの良い食事を心がける
  • 部屋の湿度を50〜60%を保ち、乾燥を防ぐ
  • 体や鼻を温めて、血行を良くする

体や鼻の血行が良くなると、鼻づまりを解消させ鼻通りを良くすることができます。部屋を温める、風呂に浸かるなど太い血管が通る部位を温めることも効果的なセルフケアです。

鼻水や鼻づまりが特につらいときは、自宅で短時間で出来る「鼻カイロ」がおすすめです。

鼻カイロは、温めた濡れタオルで鼻を温めることで、鼻の中に適度な湿り気を与えるとともに、血行を良くし、鼻が通りやすくなります。鼻カイロのやり方は下記となります。

  1. タオルを40~50℃のお湯につけて、軽くしぼります。またはタオルを水で濡らし、レンジで30秒~1分間温めます。やけどをしないように注意しましょう。
  2. 鼻の付け根~鼻の穴あたりにタオルを当て、鼻呼吸をします。

先ほど、ご紹介した鼻うがいと組み合わせることで、さらに効果が期待できます。

鼻カイロと鼻うがいなどのタイミングは、就寝前と起床後に行うと良いでしょう。就寝前には1日かけて溜まったホコリやウイルスなどを、起床後には就寝中にできた鼻水をきれいに洗い流せます。

副鼻腔炎を防ぐための注意点

副鼻腔炎が慢性化しないために大切なことは、風邪をひかないことです。風邪をひいてしまったらきちんと休養を取り、治療に専念することが大切です。

風邪を放置しておくと、鼻の穴だけでなく副鼻腔内にも鼻水が溜まります。その結果、ひどい鼻づまりが続くようになると、自分では除去しにくくなります。

病院に通い副鼻腔の洗浄を行えますが、放置してしまい重度な症状になると、治るまでに通常は6カ月以上かかるので、症状が軽いうちに対処するほうが賢明です。

鼻づまりを起こしているときは、お酒も控えましょう。お酒は血行を良くする働きがあるため、すでに鼻づまりが起きているときに、お酒を飲むとよけいに鼻がつまります。

まとめ

副鼻腔炎の症状や原因などの基本情報、副鼻腔炎の治し方、副鼻腔炎を防ぐための自宅で出来るセルフケアについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

急性副鼻腔炎は、放っておくと、慢性副鼻腔炎になり治療しても完治することが難しく、ひどい場合には通院や手術など、時間もお金も要します。

まずは、副鼻腔炎にならないように自宅で出来るセルフケアで予防し、もし発症させてしまってもきちんと医療機関で受診し、症状にあった治療を行いましょう。

それに加えて、自宅で出来る鼻うがいや鼻カイロなど取り入れやすいセルフケアから挑戦し、副鼻腔炎のつらい症状を緩和させていきましょう。