後鼻漏は鼻うがいでホームケア!子どもにおすすめの5つの方法

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鼻水が鼻の奥から喉に垂れてくる後鼻漏は、子どもがよく発症する症状です。しかし、乳幼児のうちはうまく症状を説明できないため、親御さんが気付かないというケースが多くあります。

風邪をひいたり鼻炎を患っていると発症しやすく、就寝時や起床時に咳き込むことがあります。

そんな後鼻漏のホームケアには、鼻の奥を綺麗に洗い流す鼻うがいがおすすめです。子どものうちから鼻うがいをマスターしておくことで、ウイルス対策にも大いに役立ちます。

この記事では、後鼻漏の症状や後鼻漏になりやすい疾患、子どもが気軽に家庭で出来る5つのホームケアをご紹介します。

後鼻漏とは?

鼻水が喉に垂れてくるという症状で、咳き込んでしまい眠りを邪魔することもある後鼻漏。

子どもは後鼻漏になりやすいと言われていますが、その理由や後鼻漏の症状、病院での治療方法についてまずはご紹介していきます。

後鼻漏の症状

正常時でも、鼻の粘膜で作られた鼻水は喉に落ちていきます。1日約1Lの鼻水が作られ、そのうち300mlは喉の方に流れていきますが、正常時はこれに気付かない程度です。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、風邪等の症状で鼻水の分泌量が増えると、ウイルスに侵されたドロドロした鼻水が喉に流れ込むことになります。

また、仰向けで寝たときにはその後、鼻漏が急激に喉に流れ込むことで喉を刺激し、咳き込んで眠りを妨げることもあります。

さらに、起き上がった時にも流れ込んだ鼻水を出そうとするため咳が出ます。これが、就寝時や起床時に咳き込む理由です。

風邪の咳き込みとは違う就寝時や起床時の咳き込みが感じられる場合や、鼻を常にすすっている、口呼吸になっているといった症状が見られたら後鼻漏を疑いましょう。

子どもがなりやすい理由

子どもの鼻の中は大人に比べて狭く、気温などの変化による鼻水の分泌量の変化が起きやすいので、後鼻漏を起こしやすいという特徴があります。

自分で鼻をかめない程に小さいうちは、しっかり吸引してあげて鼻水が溜まらないようにしてあげましょう。

自分で鼻をうまくかめずに鼻の奥に鼻水が溜まりがちになることも、子どもの後鼻漏が多い原因です。鼻のかみ方をしっかり教えてあげたり、親御さんが鼻水をふき取ってあげたりといった対処が必要です。

治療方法

後鼻漏の治療は、耳鼻咽喉科で行われます。まずは、喉の奥を診察して後鼻漏かどうかを判断します。治療は生理食塩水を使って鼻洗浄をしたり、薬液を霧状にして吸入するネブライザー療法で行われます。

後鼻漏は、放っておくと中耳炎になるリスクがあります。鼻の奥に雑菌が多く含まれている鼻水が溜まることで、中耳炎を引き起こしてしまうのです。子どもが後鼻漏かもと疑う症状がある場合は、早めに対処してあげることが重要です。

後鼻漏になりやすい疾患

後鼻漏になりやすい疾患として、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、風邪などが挙げられます。以下の項目でそれぞれの特徴をご紹介します。

慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎は、1~3ヵ月以上にわたって鼻づまりが起き、粘っこい鼻汁と後鼻漏に伴う咳が続くという症状です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気で、鼻の周りにある空洞に炎症が起きて膿が溜まります。

子どもは副鼻腔が小さいため鼻水が溜まりやすく、免疫や副鼻腔の機能が発達していないことが原因で副鼻腔炎を引き起こしやすい傾向にあります。

副鼻腔炎はウイルス感染や細菌が原因で起こると言われていて、成長過程で自然に治ることもあれば他の疾患を抱えている場合は治りにくくなるケースもあります。

副鼻腔炎では、以下のような症状がでます。

  • 鼻水が出る
  • 鼻が詰まる
  • 熱が出る
  • 頭痛がする
  • 咳が止まらない
  • 目やにが出る
  • 口臭が気になる

鼻水や鼻詰まりと共に、副鼻腔内に細菌が感染すると37~38℃の高熱が出ることがあります。また、涙の回収が不十分になるせいで目やにが出たり、鼻水の悪臭によって口臭が気になることもあります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉などが原因でアレルギー反応が起こった結果、鼻水やくしゃみが出るという病気です。

呼吸が苦しくなったり、集中力が低下したりするため、早めの治療が必要です。

アレルギー性鼻炎は通年性アレルギー鼻炎と季節性アレルギー鼻炎に分類されます。通年性はエアコンをかける冬や夏に起こりやすく、ハウスダストが原因となります。季節性はいわゆる花粉症で、花粉が飛ぶ時期になると発症します。

アレルギー反応により鼻水の量が増加するため、後鼻漏の他にも鼻水、鼻詰まり、くしゃみといった症状が一般的です。子どもの場合、目のかゆみや充血といった症状が、成人と比べると現れるという傾向にあります。

風邪

風邪の場合は水っぽい鼻水から始まり、そのあと熱や咳が伴います。炎症が酷いと鼻詰まりが起きます。

最初は水っぽかった鼻水も途中から粘っこく黄色い鼻水になり、ばい菌の二次感染を併発することで慢性副鼻腔炎になってしまうこともあります。

子どもは風邪を引きやすく、なかなか症状が治まらない場合も多いので、後鼻漏をあわせて注意することが必要です。

家庭でできるホームケア

耳鼻咽喉科で内服薬をもらったり治療してもらう事と同時に、以下の項目で家庭で出来るホームケアをご紹介します。

一番おすすめしたいのは鼻うがいで、この鼻うがいをすることでウイルスや溜まった鼻水を洗い流して清潔に保つことができます。

鼻うがい以外にも、家庭でできるケアをご紹介します。

鼻うがいをする

鼻をスッキリさせることができる鼻うがいは、後鼻漏のケアにとてもおすすめです。

鼻の中をうがいのように洗い流す方法で、鼻を自分でかめるようになれば子どもでも行うことができます。鼻をうまくかむことができない年齢の子どもには鼻水吸引を行いますが、その際には、事前に鼻水をやわらかくしておくための生理食塩水のミストスプレーも市販されています。

鼻うがいの時に用意するもの

  • 水200~300cc
  • 食塩2.5g
  • 重曹0.1g

上記を揃えたら、以下の手順で生理食塩水を作りましょう。

水道水や給湯のお湯を使っても行えますが、一度沸騰させて人肌程度に冷ましたものを使うとより安全です。

上記レシピで生理食塩水を作ると鼻水や涙と同じ塩分濃度になり、痛みを感じにくい洗浄液を作ることができます。重曹は自宅になければ食塩のみでも使うことは可能です。

32〜35℃くらいの人肌に近い温度まで冷まして使用しましょう。雑菌の繁殖を防ぐため、作った生理食塩水は一度で使い切ってください。

普段、自宅にあるもので簡単に生理食塩水を作ることができます。重曹を入れることで洗浄液のpH(酸性とアルカリ性のバランス)を調整し、より刺激の少ない洗浄液を作ることができますが、重曹が入っていない生理食塩水でも鼻の中をキレイに洗い流すことは可能です。

生理食塩水を使用する前に確認すること

実際に鼻うがいをする前に、作った生理食塩水について確認する注意点があります。鼻うがいによって鼻に痛みや健康に悪影響が起こってはいけないため、以下の4つ内容を確認して使用していきましょう。

生理食塩水の塩分濃度が0.9%より低い、または高すぎると痛みが生じてしまうので、レシピ通りに作るように気をつけましょう。

冷たい水をそのまま使うことでも、鼻に強い刺激を与えてしまうので、体温に近いぬるま湯を使用します。

雑菌の繁殖を抑えるために、生理食塩水は毎回新しく作ることをおすすめします。一度に数回分の量を作って保存しておく場合は、2日以内に全て使い切るか、保存時間が長くなった生理食塩水は必ず捨てるようにしましょう。

ストローやコップを使って鼻うがいはできるのですが、慣れないうちはスムーズに鼻うがいができる鼻洗浄器具と洗浄液のもとを使うことをおすすめします。

鼻うがいのやり方

鼻うがいは、以下の方法で行います。

  1. コップなどに生理食塩水を入れてストローをさす
  2. 片方の鼻の穴を指で押さえもう片方の穴からストローで食塩水を流し入れる
  3. ストローから鼻をはずし吸った反対の鼻の穴から食塩水を出す

鼻うがいをする時に注意しなければいけないのは、鼻うがいの最中に大きく上を向いたり、食塩水を吸い込んでいる時につばを飲み込まないことです。

鼻うがいの最中に上を向くと、食塩水が耳に入って中耳炎になってしまう恐れがあるため、その点にも注意しましょう。

枕を高くして寝る

後鼻漏は睡眠中に横になっている状態だと鼻水が喉の方へ流れていくので、寝苦しそうにしていたり咳が出たりと見ているのが可愛そうになります。

寝入り時や夜中に子どもが後鼻漏のせいで深い眠りができず、頻繁に寝返りをしていたりすると心配になってしまいます。

そんな時は、枕を少し高くしてあげるだけでも少し楽になるので試してみて下さい。

バスタオルなどを使って枕を少し高くしてあげると、のどに流れ込む鼻水が少なくなり、咳が出にくくなるので寝苦しさを軽減することができます。

こまめに鼻水を取り除く

後鼻漏の治療において、鼻の中を綺麗に保つことは最も重要です。

鼻水が垂れている時はこまめにティッシュでふき取ってあげたり、鼻吸い器を使って奥に詰まった鼻水を吸い取ってあげましょう。

鼻がかめるような年齢になってきたらこまめに鼻をかむことは重要ですが、強くかみすぎたり両方の鼻を一気にかんだりすると鼓膜を痛める可能性があるので注意してあげて下さい。

加湿を心掛ける

特に冬場は部屋が乾燥しがちなので、湿度に注意することが重要です。鼻水を外へ排出させるために加湿して鼻水の粘度を下げましょう。

加湿器を使って加湿することが理想ですが、その他にも以下のような方法で部屋を加湿することができます。

  • 浴室にお湯を溜めてドアを開けておく
  • 洗濯ものを部屋の中に干す
  • お湯を沸かす
  • 観葉植物を置く

浴室のドアを開けておいたり、お湯を沸かすことで手っ取り早く部屋を加湿することができます。特にワンフロアのマンションではこの方法が効果的です。

また、洗濯物を部屋の中に干したり、霧吹きでカーテンや絨毯などにシュっと吹きかける方法も効果があり、部屋の湿度をあげることができます。

前途の鼻うがいでも鼻を温め、加湿することができます。

ウイルス対策をして風邪予防をする

日常的にウイルス対策をして、風邪をひかないようにすることも重要です。風邪は後鼻漏を引き起こす原因となってしまうので、風邪をひかないようにすることで後鼻漏を予防することにも繋がります。

日常的にできるウイルス対策は以下です。

  • 鼻うがい
  • 手洗い
  • うがい
  • 水分補給
  • 栄養バランスの良い食事
  • 規則正しい睡眠
  • 保温
  • 保湿

子どものころから手洗いの習慣をつけることは非常に重要です。外出先から帰宅したら必ず手洗いをして、ウイルスを洗い流しましょう。

また、栄養バランスの良い食事を心掛けることも大事です。特にビタミンDは体内の免疫バランスを良好に保ってくれるので、積極的に摂取するようにしましょう。ビタミンDはイワシ、鮭、サンマ、サバ、キノコ類、卵に多く含まれています。

まとめ

後鼻漏の症状や、後鼻漏になりやすい気を付けたい疾患、家庭でできる5つのホームケアをご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。外から見えずに気付きにくい後鼻漏ですが、睡眠中の咳込みや鼻詰まりがあれば後鼻漏の可能性があります。

また、日常的に家庭で出来るホームケアを心掛けることで、後鼻漏の症状を軽減させることができます。

特に有効な鼻うがいを行い、鼻の中をきれいな状態に保ってあげることが重要です。鼻うがいはウイルス対策にもなるため、子どものうちから出来るようになっておくことで風邪を引きにくくもなるのでぜひ試してみて下さいね。