副鼻腔炎はアレルギー体質も原因!家庭でのセルフケア

鼻が詰まったり匂いが分からなくなるといった症状で、煩わしさを感じる副鼻腔炎。

 

蓄膿症と呼ばれることもある副鼻腔炎は、重症化すると手術が必要になってしまうほどの病気です。そんな副鼻腔炎を重症化させないためには、耳鼻咽喉科で診療してもらう以外にも、家庭でできるセルフケアを行うことが重要です。セルフケアを行うことで、副鼻腔炎の重症化を防ぐことが可能です。

 

特におすすめのセルフケアは鼻うがいで、鼻うがいをすることで詰まった鼻水をスッキリ洗い流すことができ、副鼻腔炎の再発防止にも役立ちます。

 

この記事では、副鼻腔炎の症状や原因と、家庭でできる5つのセルフケアをご紹介します。

副鼻腔炎とは

副鼻腔とは鼻の周囲にある空洞のことで、左右合わせて合計8個あり、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)、蝶形骨同(ちょうけいこつどう)と呼ばれています。

 

副鼻腔は自然口という通り道で鼻の中と繋がっていて、通常、副鼻腔からでる分泌物や異物は自然口を通じて副鼻腔の外にでていきます。

 

副鼻腔炎は、副鼻腔の中の粘膜が炎症を起こして腫れている状態です。以下の項目で鼻詰まりや鼻水、頭痛や咳などの症状を引き起こす副鼻腔炎について、詳しくご紹介します。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎にかかると、以下のような症状に悩まされます。

 

  • 鼻水
  • 鼻詰まり
  • 後鼻漏
  • 顔面の痛み
  • 嗅覚障害
  • 日常生活の質の低下

 

悪臭がする粘っこい黄色の鼻水が出たり、鼻詰まりが起きたります。そのせいで嗅覚障害が起き、匂いがわからなくなります。

 

また、鼻水が喉に流れ落ちる後鼻漏が起き、就寝時や起床時に咳が出るなどの症状の原因となります。副鼻腔と鼻腔をつなぐ出口が炎症で詰まると、額や頬、鼻の付け根付近にも痛みを感じるようになります。顔面の圧迫感や歯が痛いと感じることもあります。

 

このような原因から集中力や記憶力の低下が見られ、憂うつ状態を招くこともあります。

副鼻腔炎の原因

風邪などのウイルスや細菌の感染、アレルギー性鼻炎や花粉症が原因で鼻の粘膜に炎症が生じ、副鼻腔にも炎症が生じることで副鼻腔炎になります。

 

鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れて粘り気のある鼻水が出ます。こういった腫れや鼻水によって副鼻腔と鼻の間の自然口が塞がることが原因で、副鼻腔から分泌物や異物を排出できなくなり、起こるのが副鼻腔炎です。

 

急性副鼻腔炎の場合は抗生物質や自然治癒で比較的簡単に症状の改善が見られますが、炎症が長引いてしまうと慢性副鼻腔炎になってしまう可能性があります。

副鼻腔炎はアレルギー体質の人がなりやすい

現在の抗生物質は優れているため、鼻風邪を引いても副鼻腔炎になってしまうことは少なくなってきています。

 

しかし、アレルギー体質の方はすでに鼻や副鼻腔の粘膜が腫れていて自然口が閉塞しやすくこじれてしまうというのが、アレルギー体質の方が副鼻腔炎になりやすい原因です。

 

副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎を併発するというケースが増えているため、症状の重い方を重点的に治療することで慢性化しないよう治療が必要です。

好酸球性副鼻腔炎とは

好酸球性副鼻腔炎とは、副鼻腔炎の中でも最も難治性が高い病気です。治療がきわめて難しく、長年にわたり通院治療が必要となります。

 

その特徴は以下のようになっています。

 

  • 頑固な鼻詰まり
  • 嗅覚を失う
  • ねばねばした鼻水
  • 鼻の多発性ポリープ病変
  • 喘息との合併
  • 風邪薬で悪化する

 

好酸球性副鼻腔炎の治療でわかっていることは、内服ステロイド薬以外は何も効かないということで、厚生労働省も治療方法は未確立としていて有効なガイドラインが確立されていないのが現状です。

 

しかし、薬物療法、手術療法、鼻洗浄処置を組み合わせて治療を行っていくことで、生活の質の向上を測ることは可能です。

家庭でできる副鼻腔炎のセルフケア

副鼻腔炎になってしまったら、耳鼻咽喉科へ通うことと一緒に家庭でセルフケアを行うことが重要です。重症化しないためにも、家庭でできるケアを取り入れましょう。

 

最後に紹介するのは、家庭でできる5つのセルフケアです。

鼻うがい

鼻うがいで鼻腔や副鼻腔内の膿を流し、清潔な状況に保っておくことで、副鼻腔炎の再発を防ぎ現状を維持することができます。

 

また、鼻うがいをすることで鼻腔や副鼻腔、上咽頭に付着した花粉やアレルギーを直接洗い流せるので、副鼻腔炎以外のアレルギー対策にもなります。

鼻うがいは専用の器具と洗浄液のもとが市販されているので、そちらを購入して行うのが最も簡単です。しかし、自宅にある材料で洗浄液を作って鼻うがいを行うこともできます。

自分で洗浄液を作って鼻うがいをするときに用意するものは以下です。

  • 一度沸騰させたぬるま湯 1L
  • 塩 9g
  • 重曹 少量

 

鼻うがいをするときの洗浄液は、体液と同じ浸透圧である0.9%の食塩水を使います。この0.9%の食塩水を使うことで、鼻がツーンとするのを防ぐことができます。

 

また、重曹を加えることで洗浄液のpH(酸性とアルカリ性のバランス)を整え、より痛みや刺激なく鼻うがいを行うことができます。

鼻うがいはストローやドレッシングボトルを使って以下のように行いましょう。

 

  1. コップに食塩水を入れてストローをさす
  2. 片方の鼻を指で押さえ、もう片方の鼻の穴からストローで食塩水を流しいれる
  3. 流しいれた鼻の穴と反対の鼻の穴から食塩水を出す

 

自分で洗浄液を作る以外にも、市販の鼻うがい器具や洗浄液のもとを使うと、この鼻うがいを簡単に行うことができます。

 

鼻うがいをするときに気を付けることとして、大きく上を向いたり吸い込んでいるときにつばを飲み込んだりすると食塩水が耳に入って、中耳炎になってしまう可能性があるので注意しましょう。

鼻を温める

鼻詰まりが解消されない時などに効果的なのが、温めた濡れタオルで鼻を温めることです。

 

鼻の中に適度な湿り気を与えると共に、血行が良くなり鼻が通りやすくなります。起床時や鼻詰まりが原因で寝苦しい夜などにおすすめです。

 

タオルは以下のようにして温めましょう。

 

  1. 40~50℃のお湯にタオルをつけて軽く絞る
  2. 鼻の付け根~鼻の穴あたりにタオルをあてて鼻呼吸をする

 

タオルを温める時は、水で濡らしてレンジで温める方法もおすすめです。鼻を温めることで鼻詰まりが解消して鼻をかみやすくなります。

わきの下を刺激する

詰まっている鼻の穴と反対側のわきの下に、500mlのペットボトルをはさんでギュッと締め付けると、鼻詰まりが楽になります。

 

わきの皮膚の下に交感神経が通っていて、鼻甲介と繋がっています。人の体は圧迫を受けた側は交感神経の働きが抑えられ、圧迫を受けていない側は交感神経の働きが高まるという反応があります。

 

そのため、詰まっている鼻と反対側のわきの下に刺激を与えることで詰まっている鼻の交感神経の働きが高まり、毛細血管が収縮して鼻のうっ血が解消されて粘膜の腫れが収まります。

 

また、詰まっている鼻と反対側を下にして脇を圧迫しながら寝ることで、ペットボトルを挟むのと同じ効果が得られます。鼻が詰まって寝れないと感じたときにすぐ試せる方法なのでおすすめです。

ストレッチをする

鼻詰まりに効果がある方法として、ストレッチをすることもおすすめです。鼻詰まりは首や肩回りの筋肉が緊張している状態なので、ストレッチで肩回りや首の筋肉の血流を促して緊張を緩めることで症状が緩和されます。

 

首回し

 

  1. 楽な姿勢で座る
  2. 右手を体の斜め後ろのできるだけ遠くに置く
  3. 左手を右肩の上に置く
  4. ゆっくり大きく首を回す

 

首に痛みがない範囲で、ゆっくり呼吸しながら行いましょう。三周まわしたら反対も同じように回し、両側1分程度で終了します。

 

リバースプランク

 

  1. 両足を曲げて座る
  2. 両手を肩の真下よりやや後ろへ置く
  3. 肩と耳の距離を遠ざけて首を長く保つ

 

胸を開くストレッチで、深い呼吸を取り入れることで頬や鼻の筋肉の緊張を緩めることができます。この姿勢を30秒キープしながら大きな深呼吸を繰り返します。

 

肩甲骨ストレッチ

 

  1. 四つん這いになって膝は腰幅、両手は肩幅に開く
  2. 右手を前に出し、左手は手のひらを上に向けて右肩の下をくぐらせる
  3. 肩甲骨が伸びて気持ちいいところで30秒キープ

 

お尻はかかとに近づけて、上半身は左側へねじるようにして肩甲骨が伸びて気持ちいと感じるところでキープするようにしましょう。大きく深呼吸を繰り返しながら、同じ要領で右側も行います。

飲酒を控える

アルコールには血管拡張作用があるので、アルコールを摂取することで鼻の粘膜が膨張し、鼻腔が塞がれることで鼻詰まりを悪化させてしまいます。

 

鼻の粘膜はほとんど毛細血管でできているため、アルコールを摂取すると鼻粘膜が膨れてしまうのです。辛い症状がある時は出来る限り飲酒を控えましょう。

まとめ

副鼻腔炎の症状や原因と、家庭でできる5つのセルフケアをご紹介しましたが参考になりましたでしょうか?

 

副鼻腔炎は鼻水や鼻詰まりといった辛い症状が多く、家庭でのセルフケアも重要です。

 

特に鼻うがいは辛い鼻詰まりをスッキリさせることができ、さらにウイルス対策としても効果的なので、日常的に取り入れることで風邪やインフルエンザにもかかりにくくなります。

 

副鼻腔炎を重症化させないためにも、自宅でできるセルフケアを行い予防や症状の緩和を目指しましょう。5つのセルフケアを是非試してみて下さいね。

 

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