子供向け!5つの風邪予防対策を紹介!症状の特徴と病気の役割とは?

大人でも発症させることが多い身近な病気、風邪。

免疫をもっていない子供は、風邪をひくことも多く、発熱や鼻づまり、鼻水などつらい症状が現れます。お子さんが苦しんでいる姿は見たくないと効果のある風邪予防対策をお探しの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、子供の風邪の基礎知識と子供向けの風邪予防対策を5つご紹介します。

お子さんが風邪をひかないための予防法をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

子供の風邪の基礎知識

子供の風邪の基礎知識

風邪予防対策をご紹介する前に、風邪をひいた際に現れる症状の特徴、風邪とインフルエンザの違いなど子供の風邪の基礎知識からご紹介します。

風邪は子供の成長に欠かせないプロセス

風邪をひくことは、子供の成長にとって大切なプロセスであることをご存じでしょうか?

生後4~5月までの子供は、母親から受け継いだ抵抗力があるため、風邪をひくことはありませんが、保育園や幼稚園など、家族以外の人と会う機会や生活範囲が広がることで、風邪を発症させることが増えていきます。

お子さんが風邪をひくことを不安に感じている方も多いかもしれません。

しかし、子供は風邪を発症させることで、ウイルスの免疫を獲得し、抵抗力を高めてきます。丈夫な体にするための必要なプロセスであり、大切な役割を果たしています。

免疫力で自然に治せる

子供が風邪をひいたら、病院へ連れて行き、抗生物質を処方してもらう、このように考える方が多くいらっしゃいます。

病院で処方する抗生物質は、細菌などの感染症に対しては効果がありますが、残念なことに風邪を含むウイルスには効果を発揮しません。

そして風邪の多くは、子供が持つ免疫力で自然に治すことができます。そのため、子供が免疫力で自ら治していけるように、バランスの良い食事で栄養を与えたり、充分な睡眠をとらせるなどのサポートが非常に大切です。
子供が風邪をひいたら、症状の変化に気づいてあげられるように、常日頃観察し、できるだけそばで見守ってあげましょう。

風邪の特徴

風邪の原因は約90%がウイルスによるもので、そのウイルスは200種類以上あるといわれています。咳や鼻水などの基本的な症状の他にも、いつもより元気がないなど子供の様子にも変化が現れます。

  • 表情…顔色が悪い、ぼんやりしている
  • 様子…普段より元気がない、食欲が低下している
  • 耳…痛みを伴う、不快感がある
  • 鼻…鼻水やくしゃみが出る、鼻づまりによる口呼吸になっている

症状に個人差はありますが、中には吐き気や下痢、嘔吐を伴うウイルス性胃腸炎になることもあります。

一般的な子供の風邪は、一週間程度で完治します。

  1. サラッとした水っぽい鼻水が出る
  2. 熱が出る
  3. 徐々に咳が出始める
  4. 鼻水がどろっとした黄色の鼻水に変わる
  5. 再びサラッとした鼻水に戻る

しかし、症状が一週間以上続く場合は、合併症を引き起こしていたり、二次感染にも繋がるため、医師に相談することをおすすめします。

風邪とインフルエンザとの違い

冬の乾燥した時期に流行するインフルエンザ。風邪の症状に加えて、40℃を超える高熱や筋肉痛、全身症状、関節痛などの症状が現れます。

風邪との一番大きな違いは、ワクチンの予防接種の有無です。

風邪にはワクチンはありませんが、インフルエンザはウイルスが明確になっているため、ワクチンを接種して予防することができます。

インフルエンザワクチンの予防接種は、生後6ヶ月から受けることができますが、その効果は6歳未満の子供の場合、20~60%の有効率とされているため、ワクチンを接種しても運悪く感染してしまうケースもあります。

これからご紹介する風邪予防対策として効果がある、ウイルス対策をぜひ参考にしてみてくださいね。

子供向け5つの風邪予防対策

子供向け風邪予防対策

子供は自分で風邪を対策や予防をすることができません。そのため、子供が風邪にかからないように保護者がきちんと対策を行ってあげましょう。

ここでは、子供向けの5つの風邪予防対策をご紹介します。

風邪に負けない体作り

風邪をひかないようにするためには、免疫力を高め、ウイルスに負けない体作りをすることが大切です。

これは、子供に限った話ではなく、睡眠や食事などの生活習慣と免疫力は強く関わりがあるため、風邪のウイルスに負けないために生活習慣を整え、免疫力を高めることが、風邪予防に繋がります

社会での集団生活をする大人は、過去に風邪を発症させた経験を持ち、ウイルスの免疫を獲得しているため、強い抵抗力を持っています。反して、免疫を獲得する機会がなかった子供は、抵抗力が弱い状態ですよね。

  1. 睡眠や休息をしっかりとる
  2. 栄養が高い食事を与える
  3. ストレスを発散させてあげる

基本的な内容ですが、最後の「ストレス」には注意が必要です。子供は悩みがあっても抱え込んだり、自ら発散させるための方法を知りません。

ネガティブな感情も免疫力を低下させるため、子供が笑顔になれる環境を作ってあげることも大事なことです。

水分補給を頻繁に行う

水分補給をすることで風邪のウイルスから体を守る防御機能の働きにより、風邪を予防することができます。

人は、口や鼻から呼吸するたび、常に空気と一緒にウイルスを吸い込む可能性があります。手洗いやうがいでウイルスを取り除く対策を行っていても、空気中にウイルスが浮遊している限り、風邪をひく可能性は大いに考えられます。

十分な水分補給は、気管支の粘膜に潤いを保つことができるため、もともと人間の体に備わっている「防御機能」を正常に働かせることができるため、風邪にかかりにくくなります。

さらに、体の水分量を保つことで、線毛を覆う粘膜を潤し保護することで、ウイルスなどの異物を体外へ排出することができます。

水分補給するときは、水やミネラルが多く含む麦茶を与えるようにしましょう。子供が大好きなジュースやスポーツ飲料には砂糖が多く含まれているため、虫歯になる恐れがあります。

風邪を予防するためにも、子供に水分補給を促しましょう。

ウイルスを増やさない環境作り

子供が風邪をひかないためには、ウイルスを繁殖させないように環境を整えてあげることが大切です。

風邪が流行する季節は、エアコンや暖房器具を使用することで、空気がかなり乾燥しています。室内の空気が乾燥していると、ウイルスが浮遊する原因になったり、喉の粘膜が乾燥するため、風邪にかかりやすくなります。

一般的な風邪のウイルスは、低温乾燥状態を好み、湿度が40~60%の環境を苦手とします。さらに、室内を60%前後の湿度に保つと、ウイルスの繁殖をとどめ、数時間で感染性を失わせることができます。

そのため、加湿器などで室内の乾燥を防ぎ、風邪予防を行いましょう。

加湿器がない場合は、濡れたタオルを出すなどでも対策することができます。子供部屋や寝室など子供が過ごす場所の環境を見直してみましょう。

厚着させすぎない

風邪をひかないように服を厚着させることは、逆効果になり風邪を発症させる恐れがあります。

子供の体温は大人よりも高く、活発に動くことが多いため、大人と同じ感覚で厚着させると、無意識にのぼせてしまったり、汗をかき汗が冷えることで、風邪をひくケースも少なくありません。

子供の体感温度に合わせて着脱しやすい服を数枚重ね着させることがおすすめです。それに併せて子供が汗をかいていないかなども確認してあげましょう。

鼻の粘膜を洗い流す鼻うがい

喉に付着するうい喉うがいが一般的ですが、鼻腔内を直接洗浄できる鼻うがいが風邪予防としておすすめです。

風邪のウイルスは鼻の中でも奥に位置する上咽頭に付着するといわれており、喉うがいでは洗い流すことができませんが、鼻うがいでは上咽頭を洗い流すことができるため、風邪やインフルエンザなどのウイルスを取り除くことができます。

鼻うがいをするときは、コップやストローなどで洗浄液を使って吸い込む方法もありますが、洗浄圧や痛みを伴う場合があります。子供専用の鼻洗浄器具と洗浄液のもとを活用すると、洗浄時に水圧がかかりにくく、上咽頭まで優しく洗い流すことができます。

子供の鼻うがいをしてあげる際は、下記の5つの点に気をつけて行いましょう。粘膜を傷つけたり、中耳炎を引き起こす恐れがあります。

  1. 上を向かせない
  2. 子供が泣いているとき、嫌がる時は無理に行わない
  3. 鼻に流し込む洗浄液の量が多すぎないようにする
  4. 息を止めている状態で行わない
  5. 点鼻薬を使用してから10~15分以内は行わない

子供に突然鼻うがいを行うと、驚きや恐怖心を与えてしまう可能性があるため、親子で一緒に行うこともスムーズな鼻うがいをするための方法です。

まとめ

この記事では、子供の向けの5つの風邪予防対策、子供の風邪の基礎知識についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

風邪をひくことは丈夫な体をつくるため、子供の成長にとって大切なプロセスです。子供が持つ免疫力で自然に風邪を治すことができますが、免疫力を高めるためには、保護者の方もサポートが必要です。
ご紹介した風邪予防対策は、風邪が流行している季節だけでなく毎日の習慣にすることが大切です。ぜひ、生活に取り入れてみてください。

特に、最後にご紹介した鼻うがいは、身近な保護者がお手本を見せてあげることで、子供が安心して鼻うがいを行うことができ、一緒に暮らす保護者の風邪予防にもなるため、ぜひ親子で行ってみてくださいね。

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